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IMF予測、26年のベトナムインフレ率は+5.0%超 中東紛争が要因 完全無料ニュース

[2026/05/15 06:31 JST更新]


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 国際通貨基金(IMF)は、ベトナムの2026年の国内総生産(GDP)成長率を+7.0%と予測する一方、中東紛争などの影響によりインフレ率が+5.0%を超える可能性があると警告した。ベトナム国家銀行(中央銀行)もインフレ圧力の増大を懸念しており、経済成長とマクロ経済安定の両立が課題となっている。

成長予測と中東紛争によるインフレリスク

 IMFのレポートの「世界経済見通し(WEO)」によると、ベトナムの2026年のGDP成長率は+7.0%に達すると予測されている。輸出と公共投資が成長の原動力になる見通し。

 一方で、最大のリスクは中東紛争だ。ホルムズ海峡の封鎖が長引いてエネルギー価格が高騰すれば、原油の主要輸入国であるベトナムはインフレ上昇の圧力にさらされる。IMFは2026年のインフレ率が政府目標を上回り、+5.0%を突破する可能性があると予測している。

 インフレ圧力に加え、米国の貿易政策の不確実性、特に関税問題がベトナムの輸出額に直接的な影響を与え、高い関税や輸入規制の強化はベトナム輸出企業に困難をもたらす恐れがある。内的な視点では、専門家は公共投資の過熱に警鐘を鳴らしている。公的投資は現在、成長の重要な原動力となっているが、高いインフレ環境で効果的に実施されなければ、銀行システムに逆風を与える可能性があるとみられる。

中央銀行が直面する金融政策の難題

 国内では公共投資の過熱が銀行システムに逆圧力をかけると懸念されている。中央銀行によると、貿易赤字に転落するリスクも浮上しており、外国為替市場に圧力をかけている。国会は2026年のGDP成長率を+10.0%以上、インフレ率を+4.5%に抑制する目標を掲げているが、金融政策の余地が狭まる中での目標達成は困難な状況だ。

 専門家は、単なる信用の拡大が持続可能な成長に直結するわけではなく、生産性の高い分野への効率的な資金配分が必要だと指摘している。また、金融政策の余地が限られる中、公共投資の実行促進など財政政策の役割強化が求められている。長期的には信用拡大への過度な依存を減らし、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などを通じた生産性の向上が不可欠となる。

 なお、IMFはレポートで、2026年の世界経済成長率の予測を+3.1%に引き下げ、エネルギー供給の中断が2027年まで続けば、成長は最悪の場合+2.0%にまで減速する可能性があると警告した。


  
  
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