畜産、食品・飲料、小売、鉱山採掘を手掛ける民間複合企業マサングループ[MSN](Masan Group)の小売子会社ウィンコマース貿易サービス(Wincommerce=WCM)は6月18日、東北部地方トゥエンクアン省メオバック村(xa Meo Vac)に、ミニスーパー「ウィンマート・プラス(WinMart+)」の全国5000店舗目となる店舗をオープンした。大都市に集中していた現代的な小売業が、未開拓の農村部へと浸透していく重要な節目となる。
農村部向け戦略とコスト削減策
2026年1~5月期にWCMは464店舗を純増し、そのうち約81%が農村部の「ウィンマート・プラス」だった。都市部では生鮮食品や日用品に注力する一方、農村部では地元市場に欠けている商品を優先し、地元の製品と直接競合しない商品構成を採用している。この戦略が奏功し、新規店舗の約90%が初年度から黒字化を達成し、農村部店舗における廃棄率も約8%と低水準に維持されている。
さらに、商品流通の60%以上を物流センター経由にすることで、店舗運営コストを事業再構築前と比べ約▲30%削減した。
今後の出店計画と業績の推移
WCMは2020年に▲4兆VND(約▲247億円)の赤字を計上したが、2025年には約5000億VND(約31億円)の利益を確保し、2026年には1兆VND(約62億円)の利益突破を目標に掲げている。
1~5月期の売上高は前年同期比+28.7%増の18兆9110億VND(約1170億円)に達し、特に5月は農村部の売上が前年同月比+60.1%増と成長を大きく牽引した。現在は北部と中部への集中出店を進めており、2030年までに1万3000店舗体制へ拡大し、全国に現代的な小売サービスを届ける計画だ。


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