北中部地方タインホア省警察は、刑事法第188条の密輸容疑でホーチミン市の有名宝飾店の社長3人と鑑定会社のスタッフ1人の計4人を新たに立件したと発表した。同省警察が捜査中の大規模なダイヤモンド密輸事件の一環で、これまでに計31人が立件されている。
手口と事件の全容
密輸グループは香港に拠点を置くインド国籍の人物が主導し、航空便の手荷物や衣服にダイヤモンドを隠してベトナム国内に密輸していた。
連絡にはメッセージの自動消去機能があるワッツアップ(WhatsApp)やバイバー(Viber)などの通信アプリを使い、代金の受け渡しでは米ドル紙幣のシリアルナンバーを合言葉代わりにするなど、巧妙な手口を用いていた。
国内の宝飾店には市場価格の3分の1という安値で密輸ダイヤモンドを卸しており、これまでに3万個以上、総額1兆5000億VND(約92億円)相当のダイヤモンドを密輸し、3000億VND(約18億4000万円)の不当利益を得ていたことが判明している。
新たに立件された容疑者と市場への影響
新たに立件されたのは、「キムリー(Kim Ly)」社長のレ・ティ・ゴック・ミー容疑者(女・66歳)、「ゴックタム(Ngoc Tam)」社長のグエン・ティ・リエン容疑者(女・46歳)、「ゴックチャウアウ(Ngoc Chau Au)」社長のホアン・ティ・タイン・ガー容疑者(女・46歳)、ジュエリー製造・小売大手フーニュアン・ジュエリー[PNJ](Phu Nhuan Jewelry)傘下の鑑定子会社PNJ-LABの鑑定スタッフのチャン・ティエン・ニュー・ギー容疑者(男・39歳)の4人だ。
今回の立件を受け、容疑者らが経営する宝飾店は一時休業したほか、資金繰りの悪化により、顧客からのダイヤ買い取りを数か月先延ばしにする宝飾店が出るなど、市場に波紋が広がっている。
同事件をめぐっては、すでにPNJ-LABの元社長も立件されている。元社長らは安価な密輸ダイヤモンドを買い取り、米国宝石学会(GIA)の刻印を削り落とした上で、同社の鑑定書を不正に発行し、商品を正規品のように見せかける役割を担っていた。


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