
15日の株式市場は週明けの取引で強い資金流入により活気を取り戻し、多くのセクターが上昇した。ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは反発し、前日比+7.66ポイント(+0.43%)高の1799.31ポイントで取引を終えた。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは続伸し、前日比+8.42ポイント(+2.78%)高の310.91ポイントで引けた。売買代金は資金流入を背景にHSXが25兆3675億VND(約1550億円)、HNXが1兆4669億VND(約89億円)といずれも増加した。
セクター別の動き
証券株が投資家の資金を強力に惹きつけ、市場で最も目立つ存在となった。テクコムバンク証券[TCX]が+6.96%、VPバンク証券[VPX]が+6.89%、ヴィエティンバンク証券[CTS]が+6.99%といずれもストップ高水準まで上昇した。さらに、VNダイレクト証券[VND](+3.51%)、サイゴンハノイ証券[SHS](+3.85%)、VIX証券[VIX](+3.23%)、SSI証券[SSI](+3.44%)、VPS証券[VCK](+2.84%)、ベトキャップ証券[VCI](+3.60%)、MB証券[MBS](+4.17%)などの主要銘柄も印象的な上昇を記録した。
航空株も好調で、ベトナム航空[HVN]が+6.86%とストップ高になり、ベトジェットエア[VJC]も+1.60%上昇した。工業株や銀行株も軒並み上昇し、市場を牽引した。
大型株の動向
大型株の多くも一斉に上昇し、相場を支えた。ホアファットグループ[HPG]が+4.96%、テーゾイジードン投資[MWG]が+3.93%、ドゥックザン化学[DGC]が+4.69%、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]が+4.84%と力強い動きを見せた。
一方で、不動産株ではビングループ関連の売り圧力が目立ち、ビングループ[VIC]が前日比▲1.48%、ビンホームズ[VHM]が▲1.87%と値を下げた。ただし、ナムロン投資[NLG](+3.35%)やダットサイングループ[DXG](+1.95%)などその他の不動産株は上昇を維持した。
株価下落の要因と今後の見通し
市場の大部分が活況を呈する中、石油・ガス株は中東の地政学的緊張への懸念が和らぎ、世界の原油価格が下落したことを背景に下落に転じた。ペトロベトナム製油石化[BSR](▲5.69%)やペトロリメックス[PLX](▲3.87%)、ペトロベトナムガス[GAS](▲2.94%)などで売り圧力が強まった。
今後の見通しとして、資金は証券や銀行、工業など相場を牽引するセクターにシフトする傾向がある一方で、地政学的要因の恩恵を受けてきた石油・ガス株は引き続き利益確定売りの圧力にさらされるとみられている。
なお、海外投資家は市場全体で4兆2000億VND(約256億円)以上の買い越しとなり、特にVICには4兆4850億VND(約273億円)の大規模な買いが入った。
ベトナム市場の好調は、米国とイランが終戦合意に達したという発表を受けたグローバル市場の一斉上昇も背景にある。テクニカル面では、VNインデックスは1800ポイントの大台回復には至らず、100日移動平均線(MA100)をテスト中で移動平均収束拡散(MACD)も0を下回っているため短期的には依然として明るくない。しかし、ストキャスティクスのパーセントKがパーセントDとの差を縮めており、オーバーソールド圏を上抜ければ悲観的な見方は和らぐと分析されている。


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