7月3日に株式を売却することができなかった投資家はVNインデックスとHASTCインデックスが4日に大幅反発した時にほっとした。しかし、VNインデックスが900ポイントへ下落、市場がまだ調整局面というHSBCの警告などを信じ過ぎて投売りして、大きく損したと怒っている投資家も少なくない。
投資家のダン・ブー・ハイ氏は、「現在私はベトナム証券市場の不透明な情報を恐れているのみでなく、正式と言われる情報にも警戒が解けない。私たち投資家は、その混乱した情報の付けをたくさん払っているようなものだ。」と打明けた。
グエン・ジエム・トゥイ・ガーさん(アジア銀行証券の投資家)は、「国家証券委員会をはじめ、上場会社、ハノイ証取、ホーチミン証取のホームページでの情報は、いつも証券会社で広がる情報より出て来るタイミングが遅いことが多いので、自分で情報源を探さなければならない。ところが、HSBCの情報とか個人が作った掲示板の情報などを信じていると、今度みたいに苦々しい思いをさせらることになる。」と語った。
ある海外ファンドのベトナム証券市場についての情報分析専門家であるチャン・ホアン・タン氏は、「(国内)投資家は情報をチェックをせずに、群集心理に従って売買するからまずいのだが、国家証券委員会も不確かな情報供給に対しては処罰を行い、更にその目的は何であったかを調査すべきだ。」とコメントした。
国際証券会社の副社長であるファン・ブー・トゥアン氏は、「楽観的すぎる情報と悲観的すぎる情報に接すると、証券市場がすぐに暴騰するのか、とか、あっという間に崩落するのかという極端な気持ちになり精神的なショックが大きい、と多くの(国内)投資家からよく言われます。」と語った。
誰でも情報を出せる状態
HSBCのレポート、証券会社のホームページ、証券に関するウエプサイトには、「これはあくまでも参考情報であり、この情報に基づく損害については、当サイトは一切の責任を負いかねる。」という留意が載っているが、誰でも証券に関する情報をレポート、シンポジウム、ウエプサイトなどで表明できる状態というのは、最終的な損害は投資家にもたらされる。
ホーチミン証券取引所の副所長であるレー・二・ナン氏も市場管理当局からの情報は投資家の要求を満たしていないと言ったことがある。
ドラゴンキャピタルの社長であるDominic Screven氏は、ベトナム証券市場についての情報には、透明性が足りないばかりでなく、知識や経験に富む専門家からの深い評価・分析もあまり見られない、と率直に言った。
一方、ある大手証券会社の社長は、「多くの不確かな情報が故意に出されているのでは、という感覚がある。 2006年からこれまで、外国人専門家がベトナム証券市場が下落するという警告を出したにも関わらず、その前後に海外投資家が大きく購入したということは少なくても5 回あった。」と疑問を投げかけた。同氏によれば、殆どの警告は投資家が市場により積極的に、そして慎重に参加するために出されるが、HSBCがこういう警告を出す目的を再度検討すべきだ、と主張した。
国家証券委員会のホーチミン市代表ブイ・グエン・ホアン氏は、「海外の警告を性急に責めても仕方がない。そのまま流すのではなく、正確なデータを当てはめ、ベトナム証券市場にあわせて分析すれば、投資家はより充実した多面的な見方をすることができるだろう。」とコメントした。
HSBCの警告は投資家にかなりのショックを与えたが、(国内)投資家に対しては、群集心理に従うだけの売買を避け、自分の考えで情報を受取り、分析すべきであるということを奨励する意味があるのかもしれない。
現在、証券に関する情報はものすごく豊富で多様になったが、同時に様々な動機も背後にはある。しかし、投資家に基本知識があり、情報を慎重に選出することができれば、有効な情報を得ることができるし、次のショックは避けることは、それほど難しいことにはならないだろう。


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