12月前半でベトナム証券市場はかなり下落した。12月4日~10日にVNインデックスは30ポイント下げ、988ポイントから958ポイントへ下落した。この下落傾向はその後も続いており、18日にはVNインデックスは 900ポイントレベルにまで下落した。株価下落に伴い、売買高も減少した。12月初旬の平均売買高は1営業日740万株程度に留まった。
1) 投資家の変化
投資家、特に個人投資家の特性が変わって来ている。2006年末からこれまでの相場変動やそれに伴う心理面を経験して、知識や情報の価値をはっきりと理解することが出来るようになってきている。感性や噂に従って行動する代わりに、企業の財務指標、業績、業界動向や経済の傾向などに基づき投資を決定することが一般的になって来ている。ただし、流動性が低かったことで多くのスィングトレーダーには嫌気された。
その後高かった株価も、現在では数十%下落しているので、多くの投資家は購入したいと考えているが、資金が十分に確保できなかった。市場に残っている投資家には財務能力が高く、市場がよく理解し、また長期投資による利益に関心を持っている傾向があると言えるだろう。
2) 情報活動及びIR(Investor Relations)活動の改善
証券市場での情報の量と質は、かなり改善されたと言えるだろう。情報の供給源もより豊富になって来ている。新聞、メディア、上場企業と上場準備企業、そして市場研究情報サービス提供会社等から独立的な分析・評価が数多く見受けられるようになった。投資家は、現状ではこれらの分析・評価の専門性、及び市場へ情報を提供する努力の背後にある動機に対しては少なからず疑問を持ちつつも、情報提供者に対する市場の要求や彼らが競争を勝ち残っていくためにも、これらの分析・評価の専門性や客観性が最も重要になるだろう、と見ている。
一方株式発行機関は、IR部門(Investor Relations)の組織化を行い、不可欠な部署として認識していくことが必要だろう。早期に投資家が市場の中心となることが期待されている。
(2)に続く


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