AUSTRALIA AND NEW ZEALAND BANKING GROUP LIMITED(ANZ銀行)は7月9日、総額8,800万ドルで、17万ドン/株の株価で、サイゴン証券[銘柄コード:SSI]の800万株を、また、10万ドン/債券の価格で、55万5,600の転換社債を購入した。これはSSIの資本金の10%に相当する。一方、SSIは日本の大和証券には100万株を17万5,100ドン/株で売却した。
この8,800万ドルという金額は、ベトナムの金融企業など、たとえば、テコムバンクやアジア株式商業銀行(アジアコマーシャル銀行)[銘柄コード:ACB]、サイゴン商信株式商業銀行(サコムバンク)[銘柄コード:STB]、オリエントコマーシャル銀行(OCB)、或いはFPTなどの大規模企業に、海外の企業が投入した金額としては、これまでで一番大きなものとなった。同時にこの証券譲渡を通じて、SSIの時価総額は10億ドル(約1,220億円)となったが、これはこの8年間で40万ドルから10億ドルへと増加したことも示している。
上記で発行された新株は、5,000億ドンから8,000億ドン(60億6,100万円)への増資の一部をなす900万株である。証券業務と並んで、資産運用・投資ファンド運用などを目指すSSIは、投資銀行としてANZ銀行から高く評価され、同時にSSIがリスク管理がAAレベルと一番良いANZ銀行を選択した。SSIのリスク管理システムが国際標準に沿って構築できるように、ANZはSSIに代表者を送り込むことになる。
SSIの2007年上半期の税引後利益は、6,685億ドン(約50億6,440万円)を達成した(未監査)。