2007年7月のハノイ証券取引所で活動している証券会社のブローカー業務の売買高及び売買代金は6月より僅かに縮小したが、業務比率ではかなり伸び、市場全体の売買代金の97%以上を占めた。
・株式取引
ブローカーのマーケットシェアにおいては、サイゴン証券[銘柄コード:SSI]は圧倒的なマーケットシェアを占め、売買高は20.12%、売買代金は22.27%を占めた。バオベト証券[銘柄コード:BVS]が売買高で前月比10%増となり第2位に浮上、市場全体での売買高は11.43%、売買代金は12.08%を占めた。第3位はACB証券で、売買高は10.00%、売買代金は11.5%を占めたが、前月比で50%以上の減少となった。
・債券取引
7月の債券ブローカー取引高は前月より5%増加した。機関投資家のための債券取引ブローカー業務が強みであるベトコムバンク証券は6月の売買高の73%に留まっているが、債券取引ブローカー業務では第1位を占め、ハノイ証取での債券ブローカー取引高の50%を占めた。続く第2位はSSIで16.38%だった。
軟調な相場の中では、ハノイ証取の証券会社のディーラー業務も停滞する傾向にあり、市場全体の売買代金の3%程度しか占めていなかった。ディーラー業務の比率がもっとも高かった証券会社は、ロンベト証券(14.15%)、ベトコムバンク証券(11.34%)、BSC証券(9.56%)であった。
また、フオンドン証券(Cong ty chung khoan Phuong Dong)はハノイ証券取引所の第50番目の成員となり、2007年8月20日から正式に活動を開始する。