ベトナムタバコ総公社(ビナタバ=Vinataba)は、即席めんの製造販売を中心に手掛け、「2匹のエビ」のロゴマークで計画経済時から南部で広く認知されているコルサ・ミリケット食品[CMN](Colusa - Miliket Foodstuff=COMIFOOD)から完全撤退した。
ビナタバは、保有していた発行済み株式の20%に相当するCMN株96万株を、2025年12月18日から24日にかけてハノイ証券取引所(HNX)で一括競争入札により売却した。
落札した投資家は1社のみで、取得総額は2060億VND(約12億3000万円)超、1株当たりの取得価格は約21万4600VND(約1280円)となった。これは、直近の市場株価である7万1900VND(約430円)の約3倍に相当し、同社の企業価値は約1兆VND(約60億円)規模と評価された。
ミリケットは1990年代、紙包装の即席めんで南部を中心に広く普及した国民的ブランドだ。現在は市場シェアこそ縮小しているものの、事業は安定して推移している。2024年の売上高は7400億VND(約44億円)、税引後利益は230億VND(約1億3700万円)だった。2025年1~6月期の売上高は約4000億VND(約24億円)、税引後利益は約110億VND(約6500万円)となっている。
2025年6月末時点の総資産は2860億VND(約17億円)で、このうち現金および銀行預金が1600億VND(約9億5000万円)と、全体の56%を占めた。また、ホーチミン市内に好立地の不動産を複数保有しており、カーバンカン(Kha Van Can)通りの約2haの土地(賃借期限2065年)や、トービンジエン(To Vinh Dien)通りの約8590m2の土地を管理・使用している。
今回の取引は、2025年から進められている国家資本撤退政策の一環だ。ただし、ミリケットや履物ブランド「トゥオンディン(Thuong Dinh)」などの一部案件では高値での売却が実現した一方、投資家が集まらず入札が中止となった案件も少なくない。


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