ベトナムを代表するIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は19日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市フーリエン街区(phuong Phu Lien)で教育コンプレックス(教育複合施設)の着工式を開催した。同施設には、小中高一貫校、実践的カレッジ、大学が含まれる。
投資総額と施設の規模
同プロジェクトの投資総額は6500億VND(約39億4000万円)で、面積は約10haとなる。敷地の南側はグエンニュークエ(Nguyen Nhu Que)通り、西側はミーケー(My Khe)運河に面しており、交通の便が良い立地となっている。ハイフォン市の都市空間を南部に拡大する方針に沿ったもので、中心部の過密解消と社会インフラの拡充に貢献する。
敷地内の建設密度は28%(約2.8ha)にとどめ、残りのスペースは補助施設やスポーツ施設、緑地に充てられる。施設内には、800席の会議センターを併設する13階建てのアルファ(Alpha)棟や、総面積約2万8000m2に上る4~7階建ての講義棟2棟が建設される。さらに、5階建ての学生寮、総面積1万8000m2超の多目的サービス棟、サッカー場やバスケットボールコートなどを備えた1万m2超のスポーツ施設、3万8000m2超の緑地・庭園・広場などが整備される。
第1期の稼働予定と教育内容
同プロジェクトの第1期は2027年初頭に稼働する予定だ。完成時には5800人以上の学生を受け入れることができる。同施設は、人工知能(AI)、サイバーセキュリティ、データサイエンス、半導体技術など、先端技術分野の教育に重点を置く。これにより、同市におけるFPTの小中高一貫校は現在運営されている学校に続き2校目となり、大学および大学院の教育活動も拡大される。
FPTとハイフォン市の協力の経緯
これに先立つ2024年1月、ハイフォン市人民委員会とFPTは、同市におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)および教育投資に関する協力会議を開催した。同会議でFPTのチュオン・ザー・ビン会長は、ハイフォン市の発展を評価し、10~20ha規模の教育・科学技術コンプレックスの建設に意欲を示していた。今回の着工は、その構想が具体化したものと言える。


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