
19日のベトナム株式市場は、前日の上昇を牽引した一部銘柄の勢いが続かず、全体的に様子見ムードが広がり、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは反落した。終盤には売り圧力により下落幅を広げる場面もあったが、引けにかけて急速に押し目買いが入り、小幅な下落にとどまった。
指標と売買代金の動向
VNインデックスは前日比▲5.94ポイント(▲0.32%)下落し、1824.53ポイントで取引を終えた。HSXの売買代金は同+7.9%増の18兆8036億VND(約1150億円)へ増加した。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは同▲11.33ポイント(▲3.37%)下落の324.83ポイントとなり、HNXの売買代金は同+6.5%増の9109億VND(約56億円)だった。HSXの売買代金が増加した背景には、引けにかけての下値拾いの動きがあったことが挙げられる。
セクター別動向と大型株の動き
HSXでは大型株の動きが分化し、LPバンク[LPB]が+2.02%上昇した半面、VPバンク[VPB]が▲1.89%、ベトナム投資開発銀行[BID]が▲2.22%、ビンコムリテール[VRE]が▲2.49%下落した。サイゴンハノイ銀行[SHB]は▲1.08%下落したものの、引き続き市場で最も取引を集めた。中小型株も閑散とした取引となったが、チュオンタイン建設開発投資[TTA](+6.67%)や太平洋石油運輸[PVP](+6.74%)、ベトナム機械開発投資[VVS](+6.92%)などがストップ高となった。証券株ではヴィエティンバンク証券[CTS]が+3.60%と堅調だった。対照的に、ベトナムコンテナ[VSC]が▲3.52%、ノバランド不動産投資グループ[NVL]が▲3.01%下落した。
HNXでは、タイホールディングス[THD]が▲9.98%のストップ安となり、指数を大きく押し下げた。ペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]やMB証券[MBS]、CEOグループ[CEO]などは横ばいで引けた一方、サイゴンハノイ証券[SHS](▲1.57%)、タスコ[HUT](▲0.64%)、ベトナム工業団地都市開発[IDC](▲2.77%)などは下落した。
今後の見通し
証券会社の専門家は、現在の相場についてテクニカル面では中立圏にあり、1830ポイント付近でのもみ合いが続くと予想している。市場全体への資金の広がりを欠いているため、投資家に対しては新規の買いを急がず、資金が幅広いセクターに流入するのを確認するまで様子を見るべきだとしている。
今週のベトナム市場は、一部の大型株や証券株が市場を牽引し1800ポイントの大台を回復したものの、利益確定売りや流動性の低さから上値は重く、銘柄間の二極化が顕著になっている。


?1781909655)
印刷用ページ

