チュオンタイン木材加工[銘柄コード:TTF]は、ここの数年の売上高、利益ばかりではなく、2007年10月のIPO後、資本剰余金も輸出木材加工分野ではトップクラスの企業となった。2008年2月18日には、ホーチミン証券取引所への上場を果たした。以下はTTFボ・チュオン・タイン会長及びゴ・ティ・ホン・トゥ副社長のインタビューである。
質問) 起業時から、大きな成長を遂げてホーチミン証取に上場されました。
タイン会長) TTFはダクラク省で資本金わずか3,000米ドルという、本当に小さな工場からスタートした企業です。現在では、7つの工場を保有するグループとなり、この5年間の売上高平均成長率は50%に達しています。ベトナムの木材加工輸出の分野では、トップの座を獲得しています。
質問) 投資家にとって、木材加工分野の魅力はどのようなことになりますか?
トゥ副社長) ベトナムの木材加工の輸出額は、1998年の1億3,500万米ドルから、2007年には23億4,500万米ドルと17倍弱増加し、東南アジアではナンバー1となりました。
また、TTFには、Auroes、ビナキャピタル、Deutsche A.M、Blackhorse A.Mなど多くの海外の戦略的パートナーがいます。昨年のIPOでも、Tong Yang, KITMCやVietnam Holdingなどが外国人保有枠の30%一杯まで購入しました。バオベト証券[銘柄コード:BVS]やアジア太平洋証券(Cong ty co phan chung khoan Chau A Thai Binh Duong-APEC)によれば、上場後TTF株の購入を望んでいる外国投資家は多いということです。
質問) どうしてそれ程外国投資家を引き付けているのでしょうか?
トゥ副社長) TTFには次のようなアドバージがあるからだと思います。まず営業計画が明確であり、短・中・長期に亘って実施可能であること。2005年度から独立監査法人に監査を依頼していること。そして、顧客の販売網が大きいことなどです。その他にも、デザイン性が高い、イタリアやドイツから近代的な設備機械を輸入していること、人材育成力を入れている、ISO 9001:2000品質マネジメントシステム、CoC認証、SA8000など様々な標準を満たしていること、5万haの森林植林案に政府から支援を受けていること、などが挙げられるでしょう。
更に、この3年間のEPS(1株利益)が順調に伸びていることも注目されています。2007年には、増資のために約1,000万新株を発行しましたが、EPSは5,100ドンに達し、2004年度を上回りました。2008年には、もし有償増資を行わなければEPSは8,000ドンを上回り、2対1の有償増資を行っても、EPSは6,000ドンを上回る見込みです。
質問) 4,700億ドンの資本剰余金の使用計画はどのようになりますか?
タイン会長) 使用計画については今度の株主総会で承認をして頂くことになります。
また、TTFでは、今年の4月か5月に、更に来年年始にもう一度2対1の株式割当で有償増資を行うことを考えています。有償増資すると流通株式数が増加しますし、会社の執行役員にも圧力が大きくなることはよく理解していますが、会社の潜在力と明確な経営計画を掲げていますので、業績や経営指数を高く維持できると信じています。