
27日の株式市場は、中東情勢の緊張緩和への期待を背景に投資家心理が好転し、午後に入ってから買いが膨らんで両市場のインデックスが揃って大幅に上昇した。特にこれまで調整が続いていた不動産セクターに資金が集中して相場を牽引したほか、銀行や証券などの主要セクターも堅調な推移を見せ、VNインデックスは1670ポイント台を回復した。
市場動向
ホーチミン証券取引所(HSX)では、VNインデックスが前日比+28.17ポイント(+1.71%)上昇し、1672.8ポイントで取引を終えた。売買代金は前日から増加し、約23兆4520億VND(約1421億円)となった。
ハノイ証券取引所(HNX)でもHNXインデックスが前日比+4.15ポイント(+1.67%)上昇の252.36ポイントと反発し、売買代金は約1兆9049億VND(約115億円)に増加した。
米国がイランへの攻撃に関する最後通牒を延期したことなどが材料視され、市場全体に買い戻しの動きが広がった。海外投資家は両市場で約610億VND(約3億6900万円)の小幅な売り越しとなった。サコムバンク[STB]、ドゥックザン化学[DGC]、FPT情報通信[FPT]などが売られた一方で、ホアファットグループ[HPG]やペトロベトナム・カマウ肥料[DCM]などが買い越された。
セクター・銘柄動向
セクター別では不動産株の活況が目立った。長期間の調整を経てバリュエーションが魅力的な水準に低下していたことから資金が流入し、ファットダット不動産開発[PDR](+6.84%)やDIC不動産[DIG](+6.64%)がストップ高を記録した。また、大型株のビングループ[VIC](+2.0%)やビンホームズ[VHM](+1.88%)も堅調で相場を押し上げた。
銀行株も相場の支えとなり、ヴィエティンバンク[CTG](+2.96%)やHDバンク[HDB](+3.05%)などが上昇した。証券株でもサイゴンハノイ証券[SHS](+7.55%)などが大きく買われた。このほか、ベトナムゴム工業グループ[GVR]がストップ高(+7.0%)となるなど幅広い銘柄が上昇した。
一方で、サコムバンク[STB](▲1.16%)や石油セクターのペトロリメックス[PLX](▲5.89%)などは逆行安となり、指数上昇の重しとなった。
今後の見通し
証券各社は、市場が1660~1700ポイントのレジスタンスゾーンに接近しており、今後はテクニカルな反発と利益確定売りが交錯する展開になると予想している。大口資金の本格的な流入がまだ確認されていないため、投資家に対してはレバレッジの使用を控え、市場が下落したタイミングで銀行や証券、エネルギーなどの優良株を少しずつ買い集める慎重な姿勢を維持するよう推奨している。
前日26日の株式市場は、中東の地政学的リスクに伴う原油高やインフレ懸念を背景に利益確定売りが強まり、VNインデックスおよびHNXインデックスはともに反落していた。しかし、本日は一転して米国発の緊張緩和の報道が投資家心理を大幅に改善させ、力強い反発に転じた形となった。


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