
6日のベトナム株式市場は、買い手控えムードが広がるなか、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックス、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスともに下落して取引を終えた。VNインデックスは3営業日連続の下落となり、売買代金は今年2月以来となる20兆VNDを下回る低水準となった。
市況概況
VNインデックスは前営業日比▲9.05ポイント(▲0.54%)下落し、1674.99ポイントで引けた。午前の取引から売り圧力が優勢となり、一時プラス圏に浮上する場面もあったが、上値は重く再びマイナス圏に沈んだ。売買代金は前営業日比▲15.3%減少の17兆8917億VND(約1080億円)と閑散な取引となった。
HNXインデックスは前営業日比▲3.65ポイント(▲1.47%)下落し、245.03ポイントで取引を終えた。売買代金は1兆1440億VND(約69億円)だった。
セクター・銘柄動向
セクター別では、石油ガスや化学、肥料関連の下落が目立った。ビンソン製油石化[BSR]が前営業日比▲4.74%、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が同▲3.72%、ペトロリメックス[PLX]が同▲3.23%とそれぞれ下落した。
化学・肥料では、ドゥックザン化学[DGC]が同▲6.19%と急落し、ペトロベトナム化学肥料[DPM]が同▲4.17%、ペトロベトナム・カマウ肥料[DCM]が同▲3.04%と軟調に推移した。
不動産や証券、鉄鋼セクターも概ね調整したが、ビングループ[VIC]が同+0.43%、ホアファットグループ[HPG]が同+0.75%と一部の大型株はプラスを維持し、相場の下支えとなった。
銀行セクターは銘柄間で明暗が分かれた。LPバンク[LPB]が買いを集めて同+6.96%のストップ高を演じたほか、ベトコムバンク[VCB]が同+0.52%、ベトナム投資開発銀行[BID]が同+0.77%、サコムバンク[STB]が同+0.66%と小幅に上昇した。一方、テクコムバンク[TCB]は同▲2.35%、サイゴンハノイ銀行[SHB]は同▲2.68%下落した。
海外投資家の動向について、HSXでは1140億VND(約6億9000万円)の売り越しとなり、売り越しは続いたものの規模は前日から大きく縮小した。主にテクコムバンク[TCB]や軍隊銀行[MBB]、HDバンク[HDB]などの銀行株が売り越された半面、ビングループ[VIC]やグレックスグループ[GEX]、ビナミルク[VNM]などは買い越された。HNXでは約170億VND(約1億0300万円)の買い越しだった。
今後の見通し
市場関係者は、1~3月の国内総生産(GDP)成長率が良好だったことでマクロ経済の基盤は強固であると評価している。しかし、中東情勢などの地政学的リスクや国内の政治動向といった不確実要素も存在し、投資家心理は慎重になっている。短期的にはVNインデックスが1660~1750ポイントのレンジで推移し、まもなく本格化する企業業績の発表を背景に、強固なファンダメンタルズを持つ銘柄を中心に下値を固める展開が予想されている。


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