
16日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)およびハノイ証券取引所(HNX)の両市場がともに上昇した。市場全体の取引が大きく減少するなか、証券株や一部の不動産・小売株に資金が集中し、相場を牽引した。VNインデックスは続伸し、心理的節目である1800ポイントをしっかりと上回って取引を終えた。
インデックスと売買代金の動向
HSXのVNインデックスは、前日比+8.63ポイント(+0.48%)上昇の1807.94ポイントで引けた。HSXの売買代金は同▲34.4%減の約16兆6508億VND(約1010億円)にとどまり、前日から大幅に減少した。HNXインデックスは、同+8.71ポイント(+2.80%)高の319.62ポイントへと続伸した。HNXの売買代金は同▲約.3%減の1兆4627億VND(約89億円)だった。海外投資家はHSXで約2370億VND(約14億円)の売り越しに転じ、ビンホームズ[VHM]が約1500億VND(約9億円)、軍隊銀行[MBB]が約1020億VND(約6億円)と強く売られた。
セクター別および大型株の動向
証券セクターが引き続き強い値動きを見せ、ヴィエティンバンク証券[CTS]やFPT証券[FTS]、BIDV証券[BSI]がストップ高となった。このほか、テクコムバンク証券[TCX](+6.75%)やMB証券[MBS](+4.50%)などが力強く上昇した。不動産株も堅調で、ナムロン投資[NLG](+6.67%)が一時ストップ高まで買われた。
消費・小売や工業セクターも好調であり、ベトナム航空[HVN](+6.86%)が2営業日連続のストップ高となったほか、ペトロベトナム総合サービス[PET](+6.05%)やFPTリテール[FRT](+5.74%)などが大きく値を上げた。一方で銀行セクターは分化し、アジアコマーシャル銀行[ACB](▲1.98%)やマリタイムバンク[MSB](▲1.95%)が下落した。
大型株で構成されるVN30銘柄は小幅な値動きにとどまり、全体の伸びを抑える要因となった。SSI証券[SSI](+2.03%)が堅調だった半面、ベトジェットエア[VJC](▲2.34%)などは下落した。HNXでは、タイホールディングス[THD](+9.99%)がストップ高に急伸し、指数の上昇に大きく貢献した。
株価変動の要因と今後の見通し
VNインデックスが1800ポイントを維持した背景には、前日の相場で売り圧力が弱まった兆候が見られたことや、一部の証券株や小売株への根強い買い意欲がある。しかし、大型株の動きが鈍いことや売買代金が大幅に減少していることが上値を重くしている。
今後の見通しについて専門家は、市場が短期的な調整を経てバランスを取り戻しつつあると指摘する一方で、依然として1790から1800ポイント付近でのもみ合いが続くと予想している。投資家に対しては、積極的な買いを控え、現金を30%から40%程度維持しつつ、株価が調整したタイミングで業績が堅調な銘柄を拾う戦略が推奨されている。
前日の15日には、地政学的リスクの後退を背景に証券株や航空株などが牽引し、VNインデックスが1799.31ポイントまで反発していた。流動性が回復し明るい兆しが見え始めていたが、本日は再び取引が細る結果となっており、市場の本格的な回復には資金流入の改善が待たれる状況となっている。


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