
30日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)およびハノイ証券取引所(HNX)の主要インデックスが揃って急反発した。米国市場の下落という外部環境の悪化にもかかわらず、金融株をはじめとする大型株への強い買い戻しが相場を牽引し、VNインデックスは4月上旬以来となる約4か月ぶりの大幅な上昇を達成した。
VNインデックスは前日比+39.98ポイント(+2.35%)上昇し、1744.66ポイントで取引を終えた。HSXの売買代金は同+40.8%増の20兆2641億VND(約1250億円)に増加し、市場の流動性の改善が鮮明となった。一方、HNXインデックスも同+3.37ポイント(+1.24%)上昇の275.05ポイントとなった。HNXの売買代金は同+62.2%増の約9056億VND(約56億円)だった。
セクターおよび大型株の動向
市場を強く牽引したのは証券セクターと銀行セクターだ。証券株ではVIX証券[VIX]やVPS証券[VCK]、ヴィエティンバンク証券[CTS]が揃ってストップ高となった。銀行株も総じて好調で、ベトナム投資開発銀行[BID]が+5.08%、サイゴンハノイ銀行[SHB]が+4.91%、ヴィエティンバンク[CTG]が+3.75%上昇し、インデックスを大きく押し上げた。
不動産セクターでも大型株が買われ、ビングループ[VIC]関連株が目立った。ビンコムリテール[VRE]がストップ高を記録したほか、ビンホームズ[VHM]が+5.64%、ビンパール[VPL]が+3.38%、VICが+0.27%と軒並み上昇した。消費財セクターでもテーゾイジードン投資[MWG]が+4.96%、マサングループ[MSN]が+2.41%伸びた。
海外投資家はHSXで約6000億VND(約37億円)の買い越しに転じた。主にVICやビナミルク[VNM]などの大型株に資金が流入した半面、テクコムバンク[TCB]は売り越された。
要因・背景と今後の見通し
前日の米国市場は米連邦準備制度理事会による金利据え置き決定を受けて下落したが、ベトナム市場はこれに追随せず、自律反発を狙った資金が広範なセクターに流入した。特に終盤にかけての買い圧力が強く、相場の地合いは急速に改善した。
証券各社は、VNインデックスが1725ポイントの上値抵抗線を上抜けたことで投資家心理が好転したとみている。ただし、短期間での急上昇により利益確定売りが出やすくなる懸念も指摘されており、今後は銀行や証券、不動産といった主要セクターへ継続的に資金が流入し、本格的な上昇トレンドを形成できるかが注目される。
7月下旬の市場は、22日から24日にかけて外部環境への懸念などから下落傾向が続いていたが、28日以降は証券株や不動産株を中心に押し目買いが活発化した。29日にはVNインデックスが1700ポイントを回復し、30日の大幅上昇によって底打ち感が強まっている。海外投資家の買い越し転換も相まって、今後は企業の決算動向を見極める展開が続くと予想される。


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