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米国、ベトナム迂回の鉄鋼製品に最大456%の課税を決定 完全無料ニュース

[2019/12/19 14:35 JST更新]

 米商務省(DOC)は16日、ベトナムから米国に輸出された一部の鉄鋼製品に対し最大456%の関税を課す措置を決定した。

 この措置の対象となる鉄鋼製品は、韓国と台湾の2か国で生産しベトナムで最終加工を施した耐食鋼材(めっき鋼板)と冷間圧延鋼板(冷延鋼板)。これらの製品は、韓国と台湾で生産した後、米国が同2か国に対して適用する反ダンピング・補助金相殺関税を回避することを目的にベトナムで最終加工を施したもの。米国はこれを迂回輸出にあたるとして非難していた。

 韓国と台湾以外から調達した原料を使用したベトナム製の耐食鋼材と冷間圧延鋼板は制裁の対象とならないため、地場企業への影響は限定的とみられる。

 ナムキム鉄鋼[NKG](Nam Kim Steel)は「原料の原産地の基準をクリアしているため、米国への輸出に影響はない」とコメントした。同社は製品の50%を輸出し、米国への輸出量が輸出量全体の10%を占めている。

 一方のホアファット鉄鋼グループ[HPG](Hoa Phat Group)は、米国市場をほぼ開拓しておらず影響はほとんどないとみられる。


  
  
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