多くの商業銀行が9月中旬に預金金利をさらに引き下げた。引き下げ幅は▲0.2~0.3%ptだった。一部の民間銀行が提示する期間1か月の預金金利は年2.5%の水準まで低下し、国営銀行の金利を下回っている。
商銀が預金金利引き下げに動いているのには、新型コロナの影響を受けて資金借入の需要が低迷していることや、商業銀行が資金余剰の状態が続いていることが背景にある。
銀行別で見てみると、テクコムバンク[TCB](Techcombank)は、1~6か月の預金金利を▲0.2%pt引き下げ、1か月の金利は年2.55~2.85%、3~5か月は年2.75~3.05%、6か月は年4.3~4.6%となっている。
HDバンク[HDB](HDBank)の提示する預金金利は、1~5か月が年3.8%、6~11か月が年5.8%となっている。
一方、国営のベトコムバンク[VCB](Vietcombank)は1か月の預金金利を年3.3%、3か月を年3.6%、6か月を年4.2%、12か月を年6.0%としている。
ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)では、1か月の金利が年3.5%、6か月が年4.4%となっている。