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　ベトナムバイクメーカー協会(VAMM)の発表によると、2021年におけるVAMM加盟5社のバイク販売台数は前年比▲8.1％減の249万2372台だった。

　通年の販売台数は3年連続で減少している。直近のピークは2018年で、通年の販売台数は338万6097台だった。

　VAMMの加盟5社は、◇ホンダベトナム(HVN)、◇ピアジオ・ベトナム(Piaggio Vietnam)、◇ベトナムスズキ(Vietnam Suzuki)、◇三陽工業(SYM)ベトナム、◇ヤマハモーターベトナム(YMVN)。VAMMのデータは輸出台数を含まない国内市場での販売台数となる。

　VAMMは5社それぞれの販売台数を公表していないが、HVNが発表した2021年業績によると、同社の2021年の販売台数は前年比▲7.0％減の199万2365台で、市場全体の79.9％を占めた。

　HVNの販売台数をモデル別に見ると、オートマ(AT)車では「ビジョン(Vision)」が全体の24.6％を占める49万0613台でトップ、マニュアル(MT)車では「ウェーブ・アルファ(Wave Alpha)」が全体の18.9％を占める37万6514台でトップの売れ行きだった。

　2021年の販売台数が減少した要因としては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により需要が減退したこと、ベトナムのバイク市場が飽和状態に達しており購買力が低下傾向にあることなどが挙げられる。

　特に、社会的隔離措置が適用され、多くのバイク販売店やディーラーが営業を一時停止した7～9月のバイク販売台数は前年同期比▲45.84％減の36万7037台となり、四半期として過去最低値を記録した。