
31日のベトナム株式市場は、前日までの上昇に対する利益確定売りが優勢となり、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックス、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスともに反落して取引を終えた。一部の大型銀行株が買われ相場を下支えしたものの、終盤にかけて売り圧力が増し、マイナス圏に沈んだ。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは前日比▲8.88ポイント(▲0.51%)の1735.78で引けた。HSXの売買代金は同▲6.1%減の19兆0216億VND(約1160億円)となった。HNXインデックスは同▲3.8ポイント(▲1.38%)の271.25となった。HNXの売買代金は同+23.6%増の1兆1195億VND(約68億円)だった。
セクター別の動きと大型株の動向
セクター別では、証券(▲1.64%)、不動産(▲1.63%)、エネルギー(▲1.58%)などが軟調に推移した。証券株ではSSI証券[SSI]やVIX証券[VIX]が売られ、不動産株ではビングループ[VIC](▲2.68%)やベカメックスグループ[BCM](▲1.65%)などが下落した。
一方、銀行セクター(+0.59%)は堅調だった。ベトコムバンク[VCB](+4.96%)が一時ストップ高まで買われたほか、ベトナム投資開発銀行[BID](+2.01%)、ヴィエティンバンク[CTG](+1.15%)などの大型銀行株が買われた。また、小売株(+0.45%)のFPTリテール[FRT](+6.96%)はストップ高で引けた。
要因・背景と今後の見通し
この日はベトナム国家銀行(中央銀行)が、貸出・預金比率(LDR)の算定における国庫預金の控除率を従来の20%から50%へ引き上げる決定を下したことが好感され、序盤は大型銀行株を中心に買いが先行した。しかし、前日までの大幅上昇を受けた利益確定売りが幅広い銘柄に波及し、終盤にVICが下落し、相場全体の重しとなった。
海外投資家は全市場で約6690億VND(約40億円)の売り越しに転じた。証券各社は、足元の相場は依然としてテクニカルな反発の域を出ていないと指摘している。当面は狭いレンジでのもみ合いが続くとみられ、本格的な上昇トレンドの確認には、1760~1780ポイントの抵抗線を高水準の出来高を伴って突破する必要があるとしている。
前日の30日までは、証券株や不動産株などが買われVNインデックスは3営業日連続で反発していた。7月単月で見ると、VNインデックスは1860ポイント水準から124ポイント以上の下落を記録した。足元では投資家心理の改善が見られるものの、上値の重さが意識されており、当面はファンダメンタルズが強固な銘柄を選別する動きが続くと予想される。


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