
18日のベトナム株式市場は、中東の地政学リスクを背景としたエネルギー株の上昇や、政策期待を受けた国営銀行株の買いに支えられ、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが史上最高値を更新した。一方、不動産株などは利益確定売りに押され、海外投資家は売り越しを継続した。
銀行やエネルギー株が牽引しVNインデックスは最高値を更新
HSXのVNインデックスは前営業日比+6.34ポイント(+0.33%)上昇し、1927.94ポイントで取引を終えた。売買代金は前日比で+15.6%増加し、26兆6580億VND(約1600億円)となった。
ベトコムバンク[VCB]が+4.12%、ベトナム投資開発銀行[BID]が+5.47%と大型銀行株が相場を牽引した。
また、ペトロリメックス[PLX]がストップ高の+6.99%、ペトロベトナムガス[GAS]が+4.03%とエネルギー関連銘柄の躍進が目立った。
対照的に、ビンホームズ[VHM]が▲2.53%、ビングループ[VIC]が▲1.32%と不動産セクターは軟調な動きとなり、市場の重しとなった。
HNXインデックスも堅調、海外投資家は売り越しを継続
ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは前営業日比+1.83ポイント(+0.71%)上昇し、259.25ポイントで引けた。売買代金は1兆9390億VND(約116億円)に膨らんだ。
HSXとHNXを合わせた海外投資家の動向は売り越しが続いており、HSXで約6100億VND(約36億円)の売り越し、HNXで約350億VND(約2億1000万円)の売り越しとなった。個別ではアジアコマーシャル銀行[ACB]やホアファットグループ[HPG]に売りが集中した。
政策期待や原油高が相場を後押し、今後の見通し
原油価格の高止まりを背景とした投機資金の流入がエネルギー株を押し上げた。さらに、国庫預金と自己資本比率に関するベトナム国家銀行(中央銀行)の通達8号/2026/TT-NHNNの発出が、国営銀行の預貸率規制の緩和に繋がるとの期待を集め、関連銘柄への資金流入を促した。1~3月の好業績も支援材料となっており、今後は国営企業や関連企業の再編、資本引き揚げの動向が引き続き相場の焦点となると予想される。
FTSE格上げ効果と市場の透明性確保が長期的な鍵に
ベトナム市場は、FTSEラッセルによる新興市場への格上げ決定を契機に、大型株を中心に海外資金の流入が期待されている。近隣のインドネシア市場がMSCI基準を満たさず資金流出圧力に直面していることからも明らかなように、ベトナムにとっても市場の透明性確保や制度改革の継続が、長期的な海外投資家の資金を定着させるための重要な課題となる。


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