
18日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが前営業日比▲7.1ポイント(▲0.39%)安の1815.66ポイントと反落した。取引の大半でプラス圏を維持し一時1841ポイントまで上昇したものの、大引けのATC取引で大型株を中心に売り圧力が急増し、急反落して引けた。
ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも連動して軟調に推移した。FTSEラッセルによる「セカンダリー新興市場」への格上げ実施(21日)を直前に控え、海外ETFのポートフォリオ再構成(リバランス)に伴う大口資金が集中したことで、全市場の売買代金は27兆1620億VND(約1630億円)と前日から急増した。
セクター別動向と大型株の動き
セクター別では、相場を牽引してきた金融セクターのうち銀行株が下落に転じ、相場の重荷となった。大型銀行株のVPバンク[VPB](▲2.66%)、テクコムバンク[TCB](▲3.22%)、軍隊銀行[MBB](▲3.16%)、アジアコマーシャル銀行[ACB](▲3.95%)、ヴィエティンバンク[CTG](▲3.66%)、ベトナム投資開発銀行[BID](▲2.59%)が一斉に下落したほか、ビンパール[VPL](▲5.03%)の大幅安が指数を押し下げた。
一方、証券株は底堅く、VPS証券[VCK](+3.3%)やベトキャップ証券[VCI](+3.25%)が上昇した。売買代金首位のビングループ[VIC]は変わらずで終えた。
海外投資家の動向と需給要因
需給面では、海外投資家がHSXで1兆2550億VND(約75億円)を大幅に買い越し、全市場でも1兆2170億VND(約73億円)の買い越しとなった。ホアファットグループ[HPG](+1.65%)やフーニュアン・ジュエリー[PNJ](0.0%)が買いを集めた一方、ビングループ[VIC]は約3200億VND(約19億円)売り越された。
HNXではCEOグループ[CEO]を中心に430億VND(約2億6000万円)の売り越しとなった。今回の売買急増は、FubonやVanEckなどの外資系ETFに加えFTSE追随ファンドのリバランス取引がATCに集中したことが主因だ。
今後の見通しと市場環境
市場では、9月21日の新興国市場格上げ実施に伴い、中長期的に50億~60億USD(約7800億~9300億円)規模の国際資金流入が見込まれている。直近では米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ発表を好感した前日17日の金融株主導の買い戻しから一転、イベント通過に伴うポジション調整が強まった。
しかし、BlackRockやVanguardなど世界最大級の資産運用会社が参入姿勢を示しており、格上げ後の流動性維持と制度整備の進展を背景に、中長期的な押し目買い意欲は引き続き強いとみられる。


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