地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM(Xanh SM)」を展開するグリーンGSM(Green GSM)は15日、フィリピン南部ミンダナオ島のダバオでEVタクシーサービスを開始した。フィリピンでは、マニラ首都圏以外での展開は初めてとなる。
グリーンGSMは、ダバオでも、◇体験、◇ドライバー、◇車両、◇価格、◇環境を重視する5つのグリーン基準に沿った運営モデルを採用する。全車両にビンファスト製EVを使用し、排出ガスを出さない移動手段を提供するほか、専属ドライバーによる安定した運行体制や、アプリ上での透明性の高い料金設定を通じ、静かでクリーンな都市交通の実現を目指す。
利用者は、グリーンGSMの専用アプリやコールセンター、指定乗降ポイントのほか、主要商業エリアでの流し利用も可能だ。サービス開始を記念し、新規登録者には25グリーンポイント(1ポイント=1ペソ)が付与され、初回または次回以降の乗車に利用できる。
ダバオは、人口増加と商業活動の拡大が続く一方、環境保全や持続可能な都市開発を重視してきた都市として知られる。近年は移動需要の増加と並行し、空気環境の改善や生活の質向上に向けた取り組みが進められており、環境配慮型モビリティの導入に適した市場とされる。
グリーンGSMはこれに先立つ6月にフィリピン市場へ参入し、信頼性、透明性、環境配慮を軸とするモビリティサービスを展開している。今回のダバオ進出により、フィリピンの各都市におけるクリーン交通への移行を後押しする方針だ。


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