地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は、10月3日から9日までベルギーの首都ブリュッセルで開催される世界最大のバス・コーチ展示会「バスワールド・ヨーロッパ2025(Busworld Europe 2025)」に自社製の電気バスを出展し、欧州のバス市場への本格進出を目指す。
出展するモデルは 「EB 8」と「EB 12」の2車種で、欧州連合(EU)の厳格な基準に適合する。「EB 12」は既に国際連合欧州経済委員会(UNECE)の認証とCEマークを取得済みで、欧州のインフラや規制に合わせた設計となっている。2026年から運行を開始する予定だ。
両モデルには、EVバッテリー世界大手の中国の寧徳時代新能源科技(CATL)と国軒高科(Gotion High-Tech)のLFPバッテリーを搭載し、最大容量は422kWh、航続距離は最大400kmとなっている。急速充電にも対応し、出力140kWで2~3時間でフル充電が可能だ。
また、先進運転支援システム(ADAS)を備え、後側方車両検知警報、前方衝突予測警報、居眠り運転防止機能などを搭載している。乗客向けにはWi-Fi、USBポート、エンターテインメントシステムのほか、乗降しやすいエアサスペンションなど、快適性を重視した設備が整っている。
ビンファストは、欧州の公共交通市場を重要戦略分野と位置づけ、現地の大手輸送事業者やインフラ企業との提携を積極的に模索している。
同社は既にベトナム国内で年産能力1500~2000台の電気バス製造エコシステムを確立しており、CEマークの基準にも準拠している。