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　ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフランクフルトに同国4か所目の事務所を開設した。

　欧州市場での事業拡大を目的としており、特に金融・銀行分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を強化する。

　新オフィスはフランクフルト・アム・マインの主要幹線道路の1つであるマインツァー・ラント通り61番地に位置し、FPTの金融サービス分野向けソリューションを提供する中核拠点として機能する。

　同社は今後、人工知能(AI)、データ分析、クラウド、SAP、スマートオートメーションなどの主要技術に注力し、欧州企業の業務効率化と競争力向上を支援する方針だ。

　フランクフルト拠点は、FPTと、世界的な経営・技術コンサルティング企業であるP3グループ(P3 Group)との初の共同ワークスペースでもある。

　FPTは、欧州で約20年にわたり事業を展開している。これまでに、◇アリアンツ(Allianz)、◇エーオン(E.ON)、◇RWE、◇シェフラー(Schaeffler)、◇フィースマン(Viessmann)、◇コベストロ(Covestro)、◇ボルボ(Volvo)、◇イービーエム・パプスト(ebm-papst)など、150社を超える主要企業のDXを支援してきた。

　FPTは現在、9か国に拠点を構え、◇RWE ITスロバキア(RWE IT Slovakia、2014年)、◇AOSIS(2023年)、◇デイビッド・ラム・コンサルティング(David Lamm Consulting、2025年)など、合併・買収(M&A)や業務提携を通じて事業基盤を拡大している。