
20日のベトナム株式市場は、序盤から幅広い銘柄で売りが広がりVNインデックスは一時53ポイント超の大幅下落となったものの、午後にかけて不動産や石油・ガス関連株などに強い底値買いが入り、急反発して小幅なプラス圏で取引を終えた。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも上昇した。
インデックスと売買代金の動向
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前日比+0.30ポイント(+0.02%)上昇の1913.23で引けた。HSXの売買代金は31兆7900億VND(約1900億円)となり、前日から微減したものの高水準を維持した。午前中から不動産株や銀行株を中心に売り圧力が強まり、VNインデックスは一時1860ポイントを割り込んだが、引けにかけて押し目買いが入り急速に下げ幅を縮小した。
HNXインデックスは前日比+1.83ポイント(+0.71%)上昇の261.33となった。HNXの売買代金は1兆6010億VND(約96億円)だった。
大型株とセクター別の動き
HSXでは、ビングループ[VIC]が+0.71%、ビンホームズ[VHM]が+1.85%と上昇し、相場全体の回復を下支えした。石油・ガス関連株も急反発し、ペトロリメックス[PLX]が+4.40%、ペトロベトナムガス[GAS]が+3.70%上昇した。また、天然ゴムセクターでもフオックホアゴム[PHR]が+6.88%と急伸し、ベトナムゴム工業グループ[GVR]が+2.87%上昇した。
不動産株は一時ストップ安となる銘柄が続出したが、引けにかけてノバランド不動産投資グループ[NVL]が▲4.79%、ファットダット不動産開発[PDR]が▲2.67%まで下げ幅を縮小した。一方で銀行株は軟調に推移し、HDバンク[HDB]が▲3.37%下落した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家は市場全体で買い越しに転じた。ベトコムバンク[VCB]に約3048億VND(約18億4000万円)、ビングループ[VIC]に約2165億VND(約13億円)、FPT情報通信[FPT]に約1897億VND(約11億4000万円)の強い買いが入った半面、軍隊銀行[MBB]を約2260億VND(約13億6000万円)売り越した。
今後の見通しについて、証券会社は一時MA20を割り込んだ後の急反発は強い下値支持を示しているものの、下落銘柄数が依然として多く、短期的な利益確定売り圧力も強いため、引き続き変動の激しい展開が予想されると分析している。
前日の19日には、史上最高値を更新した反動からエネルギーやゴム関連株を中心に利益確定売りが強まり、VNインデックスは反落していた。本日の取引ではこれらのセクターにいち早く押し目買いが入り急速に買い戻される展開となったが、相場全体の本格的な上昇トレンド回復には、各セクターのファンダメンタルズを見極めた選別投資が鍵になると見られている。


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