実際の取引でも、外国人投資家は国内投資家が一塊になる心理とは一線を画し、独立している姿勢を崩さない。VN指数が初めて1,000ポイントを下回る調整局面では、続落傾向が変わらない中でも、買いを入れていた。市場が大きく沈み込み、国内投資家ががっくりとした表情を隠せないでいる時に、売買代金で20%を占める取引を行っていたのが、外国人投資家である。
あるベトナム人専門家は、サイゴン証券(SSI)のような潜在能力のある金融機関が1兆ドンへの増資を行うといっても、それは6,000万ドルを超える程度のもので、一方外国のファンドは少なくても1億ドルを運用していると指摘している。
あるアナリストは、外国人投資家はある銘柄を大量に保有しているとしても、様々に異なる株価で購入を行っているという。中には2006年から本当に低い株価で購入したものも含まれている。また買いも売りもそれぞれの株価で迅速に行うことで、ある特定の段階では、彼らが望むならば、市場をリードすることも可能だという。
外国人投資家は都市を見ただけで、一部の株は上がるのか下がるのかというルールを見つけることが出来るようだ。また市場がどういう状況になっても自信を持って分析技術に沿って投資を行っている。別のアナリストはこのように見ている。さらに専門家によると、外国人投資家を2つのグループに分けて考えることが必要だという。1つははっきりとしたポートフォリオに則って、中長期に亘って戦略投資を行うグループと、短期間に集中して投資を行うグループだという。この第2番目のグループは投機的に売り買いを繰り返すが、現在このグループの数が増加する傾向にあり、警戒する必要があるという。ある時には買占めや株価操作を行うと考えられている。現在のところこうした投機筋の活動を監督する法整備も進んでいない。
現在のように20-25%と大きくなった外国人投資家の上場銘柄の占有率は、また別の心配を生むことになった。彼らが一斉に資本金を引き上げたらどうなるだろうか。その金額は35億~42億ドル程度となるだろう。現在の外貨準備金があれば、使い果たすことはないが、輸入やあるいはまだ大きく残っている海外債務の返済に対するリスクは大きなものになるといえるのだ。
さらにもう一つの心配は、全体論として取り上げられることがあっても、誰もまだ外国人投資家の活動を分析的に研究することを行っていないということだ。
従って、今後それ程遠くない将来、つまり2007年末から2008年にかけて、外国人投資家が一体どのような役割を演じていくのだろうか、彼らはどのようなコンセプトをもって投資を行うのだろうか、投機的な動きがどの程度現れ、株価変動にはどのような影響を与えるのだろうか、或いは資金の引き上げはどのような条件で行われるのか、と問いかけて見ることは大切なことだといえるのではないだろうか。
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