最近、海外ファンドがベトナム証券市場に数十億ドルの資本を投入するという記事はあちこちで見かけることが出来る。しかし、この期待は初めて示されたものではなく、すでに何度も示されてはいるが、待ちの状態が続いている。どうしてかと言う質問もまだ未解決のままである。
外国人の保有枠まであとわずか(2007年6月19日時点)
海外投資家にとっての最大のネックは、外国人保有率が保有枠の上限(49%)に達し、購入可能株式残数がゼロになること。現在、外国人保有率が49%に達した銘柄もあるのだ。例えば、アンザン省水産(アジフィッシュ)[銘柄コード:AGF] 、ビンミンプラスチック[銘柄コード:BMP]、サコム通信 ケーブル[銘柄コード:SAM]、ベトナム大亞(タヤ)電線[銘柄コード:TYA]、リー冷蔵電気[銘柄コード:REE]とサイゴン・マリタイム[銘柄コード:SHC](全て49%)、サイゴン商信株式商業銀行(サコムバンク)[銘柄コード:STB](30%、銀行の外国人保有枠が30%) 。また外国人保有率が近々に保有枠の上限に達する銘柄はチャウトイ・コンクリート[銘柄コード:BT6] (48.96%)、ホーチミン市インフラ投資社[銘柄コード:CII] (48.98%)、ソンダ工業団地[銘柄コード:SJS](44.98%)、ビナミルク[銘柄コード:VNM] (46.26%)などである。この状況では、海外投資家は購入するため、他の人が売却するまで待つしかないのだ。
バオベト証券[銘柄コード:BVS]のホーチミン支店副社長であるボー・ヒュウ・トゥアン氏は外国人保有率が49%に達し、また近々に達する銘柄は有望銘柄なので、海外投資家はあまり売却したがらないのだと語った。
ある海外ファンドの社長は、これ以上購入することができないので、我々は資本を投入できず、また上場銘柄に投資する資本を調達することすら考えていないと言った。
サイゴン証券[銘柄コード:SSI]の外国人投資家向けサービス部によると、海外投資家が2~3週間続けて買い注文を出しても、外国人保有枠が一杯となったので購入できなかった銘柄がある、とのことだ。
一方、海外ファンドにとっては、投資したいブルーチップ銘柄の購入可能残数が僅か3~4%もしくは数万株しかなければ、数千万ドルの資本を投入・調達しても意味がないのだろう。
ビナキャピタルの社長であるドンラム氏は、外国人保有枠を拡大し、海外からの資本が大量に流れて来て初めて、ベトナム株式市場が本当に活況となり、大きく上昇することができるだろうと語った。
海外からの資本を上場市場に惹きつけるためには、外国人保有枠を拡大することが最も現実的だと言われているが、つい最近も国家証券委員会は政府が株式市場の持続性を確保し、過熱しすぎることを警戒して、保有枠拡大はまだ実行しないと発表した。
この状況では、海外投資家の数十億ドルの資本は引き続き待ちの態勢を強いられてしまう。
(2)に続く


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