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ベト株ニュース - 市場概況

  
  

HSBCレポートの後、市場は回復するのか? 完全無料ニュース

[2007/08/05 11:40 JST更新]

 8月1日のベトナム経済に関するレポートの中で、香港上海銀行(HSBC)は市場を下落させる6つの要因を指摘した。この新しい市場分析は国内の専門家の意見とも重なり、8月3日にはVN指数が900ポイントを割り込んだ。
 
 これまでに発表した3つのレポートに続いて、HSBCの研究チームではVietnam Monitor-Issue 4と名づけた最新のレポートを自身の法人及び専業投資家向けに発行した。
 今回HSBCは、ベトナム証券市場の長期的展望については楽観姿勢を表明した。特に上場企業の業績がほぼ目標を達成していたこと、海外投資家の資金を惹きつけていること、インフレの懸念はややあるが、経済が順調に成長していることを評価した。
 しかし、ベトナムのような新興市場で、PERが最大37倍というピークからは減少したものの、依然31倍程度あり、株価が割高であることを指摘した。同時にこれまでの予想を維持、今年年末までVN指数は900ポイントあたりに落ち着き、その時ににPERはようやく全市場平均で18倍くらいまで調整されることになるとした。
 そしてこの予想の裏づけとして、市場下落の6つの要因を挙げている。

1) ベトナム証券市場の株価が依然割高
2) (インフレ懸念による)国家中央銀行の厳しい通貨管理
3) 証券担保貸付制限(証券投資目的での貸付が総貸付額の3%に制限)
4) 国営銀行の株式会社化遅延
5) 大手企業のIPO(新規株式公開)の不成功
6) 証券市場に対する個人投資家の信頼感の後退

 「市場に対する私たちの考え方には変化はありません。VN指数が900ポイントをつけるあたりで、長期保有する銘柄へは買いを入れていくつもりです。株式会社化についても、しかるべき価格で、参加していきたいと考えています。」HSBCはこのように語っている。

 短期的には回復は難しいが
 
 ACB証券のフイン・アイン・トゥアン・ブローカレッジ室長は、上記6つの原因はどれも市場下落要因として根拠のあるものだと認めた。「そういった理由からVN指数が900ポイント割れをしたと投資家は見ています。」
 トゥアン室長は、ピーク時に買いを入れていた一部ファンドなどが戦術を変えてくることもあり、短期的には調整局面が続くと予想している。更に証券市場を上向かせるニュースが今のところはまだないことも付け加えた。

 別のある証券会社の社長はテクニカル分析をした上で、VN指数の新たなサポートラインが883ポイントあたりになるのではないか、と語った。証券市場の短期的見通しは悲観的に見えるが、ベトナム経済の基盤は継続して成長を続けている上、上場企業の2007年度上半期の好業績が市場の長期展望に対する投資家心理に影響を与えることは間違えない、とした。海外からの大量の資本が流入し、大手企業のIPOを待っていることもある。
 同社長によれば、取りざたされている8月下旬のベトナム外商銀行(ベトコムバンク-VCB)のIPO延期については、ほとんどその可能性はないという。ベトナム投資開発銀行(BIDV)のチャン・バック・ハ頭取も大手企業のIPO延期の提案を行っているが、それは自身の銀行のIPO延期を指すものではない、としている。

 この2営業日の市場続落では、国内投資家が不安を募らせる一方、海外投資家は依然買いを入れている。


  
  
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