多くの企業は資本余剰金を多く獲得するため、株式競売の平均落札価格が高ければ高いほど良いと希望しているが、逆にIPO(新規株式公開)については、労働者が自社の株式を買うことを希望しているため平均落札価格が低くなるよう、IPOを行う前に宣伝・広告したくないという企業もある。これはどういうことだろうか?
高くするか安くするか?
フォンフー総公社(Tong cong ty Phong Phu)は子会社2社の企業価値評価を完了し、8月末にこの2社のIPOを行った。通常企業は自社の株価を引き上げるため、IPOを行う前にマスメディアを通して自社の宣伝・広告をする。しかし、フォンフーの子会社2社についての情報は全て秘密だったようだ。投資家は資本金(700億ドン、800億ドン)、主要な事業(生地生産、タオル生産)、最低公募価格などの公開しなければならない情報しか知らなかった。フォンフーはこの2社のIPOの平均落札価格が高くなく、中位レベルに達すれば良いと希望していたそうだ。労働者が自社の株式を買えるよう平均落札価格が低くなることを希望していたか、若しくは戦略投資家へ株式を安い価格で買うチャンスを与えたのだろう。
実は、多くの投資家は短期的な利益を儲けるのではなく、企業へ長期的に投資する目標を目指している。よって、フォンフーの子会社2社のIPOへの参加を登録した投資家の数はかなり多かった。おそらく多くの投資家は、この2社がフォンフーのかなり優れたブランド力と優秀な経営者によって発展する可能性が高いと評価したのだ。
平米1億2,400万ドンの土地
大手企業が現時点でのIPOを遅延しているという苦情に対して、サイゴン・ビア・アルコール飲料総公社(サベコ)の社長であるグエン・クアン・ミン氏は、サベコは株式会社化への進みを加速するため努力しており、政府の株式会社化管理部によって企業価値評価が検討され、承認されれば、その後すぐにIPOを行う予定だと語った。ミン氏は、IPOを行う時には投資家が市場価格に沿って入札するため、企業価値を高く評価するしないは全く心配していないという。また、「サベコの特殊性は、政府が占めている定款資本の割合が高いため、他の企業のように投資するために借入しなくても良いということを上げた。ただし定款資本が総資産に近いということは、生産・経営活動の効果があまり高いとは言えず、資本利益率が低いという弱みに繋がっている。」と分析した。
しかし投資家が関心を持っていることは、サベコのハイバーチュン通り(ホーチミン市第1区)にある事務所の土地使用権の価値が、平米約1億2,400万ドン(約88万円)と評価されたということだ。この地域の総資産が約8,000億ドンと評価され、企業価値に計上されている。それに加え、コンサルタント企業はサベコのブランド価値を約5,000億ドン(約35億7,000万円)と評価した。サベコの6兆3,000億ドン(約450億円)に上る資産価値のうち、3兆ドン弱は展開されている事業にある(サイゴン・クチ・ビール工場、サイゴン・ダクラク・ビール工場等のような製品を生産し始めている事業もあれば、設備・機械を購入し工場を建設し、2009年末より稼動する事業もある)。投資家はサベコ株をどの程度の価格で買えば合理的であるかいろいろと考慮しなければならないだろう。サベコは首相の指導通り株式会社化を行うという。


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