先週銀行銘柄の株価が回復したことは多くの投資家の関心を惹き付けている。特に高値で買っている一部の投資家は、株価の回復を希望している。上場銘柄でもOTC銘柄でも銀行銘柄は少しずつ上昇する傾向にある。
9月24日にアジア商業銀行(銘柄コード:ACB)の終値は14万4,500ドンに達し今月頭の時点と比べて3万ドン弱上がった。一方ホーチミン証券取引所で上場しているサイゴン商信銀行(銘柄コード:STB)の株価も6万6,500ドンに上昇した。またOTC市場で流通しているベトナム輸出入銀行(エクシムバンク)、軍隊銀行(MB)、ハノイ住宅開発銀行(ハブバンク)、VPバンク等の株価が5%~10%上昇した。
アジア銀行証券(ACBS)のグェン・ティ・ミン・カイ支店長であるグエン・ヒイン・アイン・トゥアン氏によると、現在国内銀行の諸々の指数は同地域の他国の銀行と同じ水準であるが、ベトナムの銀行の成長率はより高いという。「これまでの銀行銘柄の株価下落は、投資家の心理に起因していました。そのため市場が回復するにあたっては、銀行銘柄の株価が上昇する可能性は他の銘柄より高いと言えるでしょう。しかしとりあえず今後の数週間の様子を見ながら評価をする必要があります。」とトゥアン氏は語った。
海外投資家にとって、銀行業をはじめベトナム証券市場には多くの潜在的な可能性がある。彼らの予想によると、今後も銀行銘柄の株価は上昇するという。実際には各銀行の今年前期8ヶ月の業績はこれまでの記録となった。ACBの前期8ヶ月の税引前利益は1兆1,000億ドンに達し、2006年度の税引前利益の2倍弱となった。一方、STBとエクシムバンクの前期8ヶ月の税引前利益はそれぞれ9,000億ドンと3,820億ドンに達した。
ドラゴンキャピタルの社長であるDominic Seriven氏は、人口の僅か7%のみが銀行サービスを利用しているため、ベトナムの銀行業の潜在性は非常に大きいと評価している。またもう一つの重要な点は、銀行の活動は国家中央銀行に常に監督されていることだという。そういうこともありSeriven氏は、近い将来という意味では、銀行銘柄の株価が大きく回復するのは難しいのではと見ている。
一方、ビナキャピタルの代表者によれば、銀行銘柄の平均PERは増加しすぎ35に達したが、ここ3ヶ月で銀行銘柄の株価は50%前後下落したという。現在銀行銘柄の株価は購入する価値があると評価されている。他産業と比べれば、銀行業は投資した方が良い産業だという。
ザクエン証券(EPS)の分析部長であるディン・ヌ・ドック・ティン氏の評価によると、銀行業においては市場の集中度が高く、一部の大手銀行(殆どが国営銀行)が大きなシェアを占めているという。また銀行業の信用成長率はGDPの成長率の2倍程度だと予想されている。現在銀行の売上高は主に信用活動から生み出されており、サービス活動の売上高はまだ少ない。これは銀行業の発展や成長のキーポイントである。しかし、銀行銘柄に投資するのであれば投資家は長期的なビジョンを持つべきだ。
現在、市場ではベトナム外商銀行(VCB)の株価評価についての噂が出ている。一部の投資家はこの大手銀行の株価が高く評価されると考えている。そのため、OTC市場で流通している銀行銘柄の株価も引き上げられ再び上昇すると考えている。VCBのIPO実施後(今年10月に行う予定)には、銀行銘柄の株価が再度評価されるだろう。しかし、ベトナムの金融分野について海外投資家を心配させていることは、競争が厳しくなって行くことだという。一方、海外の大きな資本が入っているため、インフレの圧力が日々増加しているということを考慮すべきだ。その対策として国家中央銀行が法定準備率を引き上げることは、いずれにしても各銀行の活動への影響を与えることになるだろう。


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