2007年10月16日から、その後14営業日で、VNインデックスは3.4%下落した。ハノイ証取は過熱段階を経て、やはり14営業日では、僅か1%のみの上昇に留まっている。10月中旬以降、2~3%という騰落率の波が少なくなり、また波がやってくるまで数週間も待たなければならない場合もあったため、ベトナム証券市場の優秀なスイングトレーダーの喜びも徐々に少なくなってきている。証券会社は、スイングする時期は去り、市場は停滞段階に入った、と見ている。
1) 実態価値に戻る
恐らく、SDA、SDT、SDY、SD3-5-6-7-9からなるソンダグループ銘柄は、長い波を作りだすことが出来る、最も珍しいグループである、といえるだろう。先週の売買結果を見ると、ソンダグループ銘柄が週初めの営業日に上昇、次の2営業日続落して、また週末の2営業日で続伸するというサイクルだったことがわかる。そのため、スイングして儲けようとする投資家はまだ存在しているが、証券市場の傾向全体を見て喜ぶ日というのは、確実に短くなっていると言えるだろう。
ロンベト証券のグエン・ミエン・トゥアン社長は、「市場では、11月に急伸する可能性を見つけることができません。逆にこれまで高く押し上げられた銘柄の株価は、元のポジションへ押し戻されることが避けられない情勢です。」とコメントした。トゥアン氏はここ2ヶ月で大幅続伸した段階を経て、殆どの上場銘柄が投資のため非常に魅力的であるという状態から、投資にふさわしい状態に変わっていることを指摘した。一方では、不動産市場が急に活性化して、一部の資本を吸収したことが背景にある、という分析もしている。
10月の海外機関投資家の売買活動を観察すれば、ポートフォリオ再構成は、投資拡大の目標より優先されている、という結論を導き出すことができるだろう。海外機関投資家は上場株を購入を拡大し、資本保有率を5%以上引上げるつもりだ、という情報もあるが、目にする頻度は減少する傾向にあるといえる。また海外機関投資家は引続き買いを入れているが、それに売りも呼応している。トゥアン氏は、市場の上昇は、12月までに待たねばならないとコメントしている。
2) 苛立ち
10月末の数日の状況を観察すると、ホーチミン証券取引所とハノイ証券取引所共に、大幅下落する段階には推移する可能性が殆どない、ということが分かる。両証取のインデックスは共に下落傾向を見せているにもかかわらず、売買高が2ヶ月前の2倍レベルを維持しているためである(ハノイ証取の1日平均売買高は500万株、ホーチミン証取の場合は、1日平均売買高が1,000万株以上となっている)。
しかし、苛立ちを感じているというのが、多くの新しい投資家とスイングトレーダーの偽わざる気持ちのようだ。証券会社によると、余り上昇しないブルーチップ銘柄へ資本を投入する代わりに、短期間に成長する可能性が高いペニーストック(中小型株)に投入する傾向がはっきり現われているという。ここ2週間で、両証取で最も上昇した銘柄は、中小型株であり、株価が8万ドンを下回るものが多かった。アンフックファンド運用会社のレー・バン・タイン・ロン社長は、市場は停滞段階に入っているだけに、個人投資家は成長性に大きく期待する傾向が見られるという。全般的に、市場に重要な心理要素をもたらす海外機関投資家の資本は、急に変化するという可能性は少ない。インフレは管理者が心配している問題であり、そのために海外投資家に影響を与えるということも起こりづらいことである。一方で、個人投資家は証券投資に関する所得に対する課税法案が1~2年後には有効になることを心配し、今の段階でスイングしたいと望んでいるようである。
(2)に続く


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