11月5日にホーチミン証券取引所に上場したペトロベトナム化学肥料社[銘柄コード:DPM]は多くの投資家に株価上昇を期待されていたが、上場初日の終値は9万5,000ドン、売買高は300万株もあったが、取引基準株価10万ドンより5,000ドン下回る結果となった。9万5,000ドンという株価は、株式競売実施後、5万~6万ドンで購入した投資家を十分喜ばせるものだったが、10万ドンで購入してしまった人を狼狽させた。3営業日続落(9日時点では4営業日続落)は正にDPMの株主をおろおろさせており、さらには7万ドン台で購入しようと待機している投資家も少なくはない。DPMの2007年度の利益は1兆1,000億ドン(約78億140万円)と予想されているが、実際には、DPMの業績は株式会社としての活動認可取得日の2007年8月31日から計算されるとされる。
こうした事情のため、DPMの株価は短期間で急騰することは有り得ないと言える。それにしても、DPMの実績及び好業績から、競売の前には額面価格の20倍を信じていた多くの株主がいたことが思い出される。
一方、チュオンズオン投資建設株式会社 [銘柄コード:CDC] の上場初日の平均価格は28万2,700ドンとなり、最高価格は29万8,000ドンだったが、翌日から続落、5営業日後のCDCの株価は19万8,000ドン(上場初日から29.7%減)となった。
ビンコム[銘柄コード:VIC]やカントー農業技術資材株式会社 [銘柄コード:TSC]などの銘柄が上場後、急騰を繰り返していたことから、DPM色やCDC色の夢を見ていた投資家もいたであろう。実際には、多くの新規上場銘柄ハンター達を失望させているというのが現実である。
実現されなかった期待は一転、悪夢に変貌してしまうこともある。サイゴン証券[銘柄コード:SSI]やDPMは実に良い銘柄ではあるが、余り根拠のない期待をかけるべきではないというところだろうか。


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