これまでホーチミン証券取引所及びハノイ証券取引所に上場している水産会社は合計9社となっている。ベンチェ水産[銘柄コード:ABT]、クーロンフィッシュ株式会社[銘柄コード:ACL]、アンザン省水産輸出入(アジフィッシュ)[銘柄コード:AGF]、サオタ食品株式会社 [銘柄コード:FMC]、ミンフー水産株式会社[銘柄コード:MPC]、第1水産株式会社 [銘柄コード:SJ1]、第4水産[銘柄コード:TS4]、水産投資株式会社 [銘柄コード:ICF]、ナムベト水産[銘柄コー:ANV]であり、以下はサイゴン証券[銘柄コード:SSI]による、ANV以外の会社に関する分析である。
ABT社
・2007年度税引後利益:402.73億ドン
・EPS:8,305ドン
ACL社
・2007年度税引後利益:556.89億ドン
・EPS:13,579ドン
ICF社
・2007年度税引後利益:184.8億ドン
・EPS:1,566ドン
MPC社
・2007年度税引後利益:235.964億ドン
・EPS:3,621ドン
SJ1社
・2007年度税引後利益:65億ドン
・EPS:3,036ドン
品質要求が厳しいヨーロッパ市場で高く評価されているのがABTとACLであり、目標利益達成率も、それぞれ128%と124%である。ABTが輸出高の73%を占めるヨーロッパ市場を中心として活動するのに対して、ACLは各市場のバランスがよく、ヨーロッパ36%、日本30%、アメリカ20%となっている。
一方で2007年年間計画が未達となる可能性がある会社もある。AGF、TS4、FMCの3社である。AGFの輸出高が減少しているのは、新工場が計画通り稼動開始できなかったため。TS4とFMCは原材料調達及び輸出市場に関する困難に直面している。
2007年度の8社の平均PERは16倍であり、市場全体から見れば、平均的なものと言えるが、水産業の成長から判断すれば、低いのではないかと評価されている。
加工事業に重きを置いて来たベトナムの水産会社は、今度は衛生基準を確保することの他、原材料価格の変動を最小限にするために、養殖或いは養殖場との協力を強化を目指している。農業農村開発省の水産企画経済院長であるグエン・チュウ・ホイ氏によれば、ベトナムは水産品輸出では世界7位であり、高品質が要求されるヨーロッパやアメリカ、日本市場に進出することにも成功し、成長率は常に前年より高く、2007年度の輸出高は25億ドル、2006年は35億ドル、2007年度の予測輸出高はおよそ38億ドルである、と語った。
先日行われた調査でも、都市に住んでいる中産階級の47%は、スーパーマーケットで買い物(水産加工物に対する需要も含まれる)する習慣があるということが示された。ベトナムを訪れる外国人も大量の水産加工製品を消費すると推測されている。
原材料調達が脆弱な会社も少なくないため、短期的投資の場合、加工専門企業に投資することも悪くないが、長期的な投資を目指すのであれば、自社の養殖場及び衛生基準を確保できる会社、原材料調達に強い会社に投資すべきだろう、とホイ氏は考えている。


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