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ベト株ニュース - 市場概況

  
  

証券市場を巡る大物たちの動向(2) 完全無料ニュース

[2008/01/05 16:28 JST更新]

 国内では資本が少なくても1,000億ドン(約6億8,500万円)規模の多くの新しいファンドが設立されている。概算では、現在活動している国内ファンドは約50社ある。このうち、最も有名なのは、ベトナム外商銀行(VCB) とベトナム投資開発銀行(BIDV)のファンド運用会社で管理されている2つのファンドである。

 海外ファンドのように注目されてはいないが、VCBとBIDVのそれぞれのファンドは、投資業界から関心を寄せられていた企業や事業へ大きな資本を投入した。これらのファンドに対しては、上位会社(VCBとBIDV)の株式会社化完了後、それぞれの銀行が投資銀行の役割を果たすことになる。

 一方、証券会社では、サイゴン証券(銘柄コード:SSI)の投資・ブローカー・コンサルタント・ファンド運用業務について優位性は揺ぎないものになりつつある。SSIの税引後利益(2007年は9,000億ドン、2008年の予想は1兆2,000億ドン)は他の証券会社を大きく上回っている。グエン・ズイ・フン取締役会長は、市場がどのように変動しても、或いはVNインデックスが800ポイントへ下落したとしても、SSIは上記利益を達成することができる、と語っている。

2) お祭り気分

 2007年は、投資家の信頼が最も試された年だったと言えるだろう。上場銘柄の株価変動はより複雑になり、変動サイクルがより短くなった。市場管理政策が次々と変わり、財務省と国家中央銀行との協調不足が露呈した。

 一方、国家証券委員会は監督、設立認可、上場認可、発行認可などの仕事を全て解決するため、市場と共に駆け回らざるを得なかった。ベトナムのWTO加盟後、証券市場は投資家や管理当局が追付けないほどすばやく動くようになった。

 新聞「経済日報」のインタービューに対して、シンガポールのKim EngグループのJudd Clark Kinne地域営業副部長は、「ベトナム証券市場は初期の発展段階にあり、不安定さ(volatility)、情報不足(information deficit)、そしてお祭り気分(euphoria)という3つの特徴的な要素が認められる。こうしたことが、実態価値と株価との乖離をもたらしている。」とコメントしている。「お祭り気分」、というのは、これまでの市場を表現した場合の最も的確な言葉だろう。お祭り気分に乗せられた後で、市場は常に調整局面を引き起こす。Judd Clark Kinne副部長は、「それは避けることはできないでしょう。大切なのは、調整局面においても、投資家の長期的な信頼は崩れなかったということです。ベトナム国家証券委員会は市場管理ために、啓蒙的なアプローチ(enlightened approach)取ることが必要になるでしょう。市場がスムーズに管理されてこそ、投資家からの長期的な信頼を勝ち得ることが出来るのです。」と語った。

 残念なことに、市場に追い縋ろうとする余り、投資家が振り回されたことも度々起こり、いつもいつも信頼を得られるとは言えないかもしれない。しかし、ある個人投資家が市場を離れたとしても、別の投資家はやって来る。どんなに不安定であっても、ベトナム証券市場の魅力はまだまだ褪せて行くことはない。

(3)に続く


  
  
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