ホーチミン証券取引所のレ・ハイ・チャ取締役
インフレが国民大部分の生活に大きな影響を及ぼしていますので、政府及び国家中央銀行の最優先事項は金融引締め策の強化となります。しかし、流通資金を吸収するだけの過剰な政策は、長期的に経済を停滞させてしまう可能性があります。
まず、そうした政策は企業の経営を直撃します。銀行の金利が年間12%にも達しているということは、企業は銀行金利より高い、少なくとも年間25%の利益の成長率を目標にしなくてはならない、ということです。そうした高い成長を確実に遂げられる企業というのは、それ程多くはないと言えるのではないでしょうか。
次に、インフレ率が高く、銀行金利及びキャッシュフローにおけるディスカウントレートが上昇し、株価が大きく下落すれば、企業の資産価値は低く見積もられることになります。
「インフレ抑制のためには、株式市場を犠牲にするしかない。」という意見があるようですが、正しいとはいえないと思います。中国にも現在のベトナムと同じような時期があり、厳しい金融引締め策を適用しましたが、1~2年ではなく、5年程度株式市場を低迷させてしまいました。


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