インフレの影響が少ない銘柄を優先する
EPS証券分析部
先週初めに、VNインデックスが500ポイントを下回った時には市場にはかなりの動揺が走りました。その後再び上昇し、どうにか週末には517.70ポイントをつけました。注意したいのはハノイビールのIPO(新規株式公開)です。登録株式数が、発行株式数のわずか12.59%にしか達しませんでした。
3月25日に、首相が証券市場を落ち着かせるために数多くの対策を示したことで、ある程度投資家心理も改善され、そのことが先週末の3営業日続伸に繋がりました。その他、担保落ち証券の売却の一時中止も回復の一助となりました。株価変動率を1%へ変更する(ホーチミン市場)対策は、市場に積極的な影響を与えています。ただし、売買高・売買代金が縮小し、流動性が大きく低下しています。
インフレは3月に入ってやや減速傾向にあります。更に政府は10の主要品目について、6月まで値上げを行わないと誓約しました。しかし、第1四半期の消費者物価指数(CPI)の上昇率は、年間目標を上回るものになりました。したがって、インフレ抑制を目指して、今後も政府の金融引締め策は継続的に行われていくと思います。
そのため、証券市場が短期的に大きく回復するという見込みはあまりありません。そのため、投資ポートフォリオを再構成し、多様化を図るのがよいかと思います。インフレの影響を余り受けない、消費財生産業、必需品生産業、製薬業などに重点を置くと良いでしょう。
信頼回復には時間が必要
アンビン証券分析部
国家証券委員会は、両市場での株価変動率を縮小する決定を行いました。2001年10月にも先例があります。そのときには変動率が7%から1%へ縮小されました。9~10営業日上昇した後、2年近くも横ばいの状態が続きました。変動率はその後14ヶ月に亘って維持され、2002年12月にようやく5%へ引き上げられたのですが、その後も依然弱含みの動きを見せました。
現在の市場動向を見ていますと、同じようなことが起こるのではないかという気がしています。今後は続けて上昇するかと思えば、続落し、安値を更新する。その後反発するのではないかと考えています。銀行が今後も担保割れ株式やレポ契約の売却を続けると見ているからです。
投資家心理を考えると、相場が大きく下落したわけですから、投資に向かうことが敬遠されたり、上げ相場になっても、僅かな上昇で、すぐに利益を確定するといったことが起き、相場続伸の妨げになるのではないでしょうか。従って、市場回復には時間がかかるだろうと思っています。信頼を取り戻さねばなりませんから。そういう状態が数ヶ月程度、最悪のケースでは数年に亘って続くのではないでしょうか。


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