実質的な市場経済を作るためには、株式市場の設立がとても重要である。株式市場全体の口座数はおよそ30万口座であるが、ほとんどは個人投資家の口座である。しかしながら、政策によるリスクや不十分な情報、法的枠組みの不備など、個人投資家の投資環境には厳しいものがある。
政府は2010年までにおよそ1,000社の国営企業のIPOを行う予定だということだが、現状ではその実現は難しいといえる。最近では、ハノイビール・アルコール飲料総公社(Tong cong ty Bia-Ruou-Nuoc giai khat Ha Noi-ハベコ、HABECO)及びサイゴンビール・アルコール飲料総公社(Tong cong ty Ruou-Bia-Nuoc giai khat Saigon-サベコ、SABECO)のIPOが成功したとは呼べなかったことが良い例ではないだろうか。保有率が制限されている外国人投資家に余りにも大きな期待をすべきではないだろう。しかし国内の機関投資家、及び個人投資家は30万人にすぎず、株式会社化計画の成功を保証するには心もとない。株式市場は必ず発展するだろうが、それは透明性が高まり、投資家の数ももっと増加した場合の話しである。
「投資家心理」が大暴落の原因とされているようだが、一番大きな原因は、政府の極端な金融引締め策ではないだろうか。金融引締め策を講じるのは妥当と言えるだろうが、柔軟に対応していないため、資金の流動性が極端に低下したりしているようだ。銀行による担保割れ株式売却で、過度に証券担保貸付サービスを利用した投資家が、莫大な損失を抱えてしまっている場合もある。
国家証券委員会は2007年末に、株式市場を通して莫大な資金が調達されたと発表したが、現在の市場低迷の1つの原因は、行き過ぎた新株発行と見る向きもある。国家証券委員会が経験を積み、市場をもっと円滑、かつ効率的に管理することを願っている。


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