1ヶ月以上前、VNインデックスが500ポイント以下に下落した(3月25日・496.64ポイント)。あっという間に暴落した主な原因は、個人投資家が群集心理の罠に嵌り、パニックに陥って、株を投げ売ったためである。証券会社や銀行などの機関投資家も資金を確保するために、それに同調せざるを得なかった。企業の2007年度業績はかなり良く、2008年の展望も明るいと評価されていたにもかかわらず、証券市場は現在それとは反対の方に向かって動いている。
2008年3月27日、国家証券委員会は個人投資家を安心させ、スィング・トレーダーを排除するために、ホーチミン証券取引所とハノイ証券取引所の株価変動率をそれぞれ1%と2%へ縮小することを決定した。管理当局はその間に市場の安定回復策を検討する意向だった。株価変動率を最低限に縮小し、政府が証券市場を回復させる決意を示したことで、投資家も希望を持つことができた。
そして、VNインデックスは7営業日続伸したが、その結果市場の流動性がほとんど無くなってしまった。ついに2008年4月7日、国家証券委員会はホーチミン証取・ハノイ証取の株価変動率をそれぞれ2%と3%へ引き上げるという慎重な決定を出すと同時、証券会社と銀行へ自己売買と担保割れ株式の売却を止めることを呼びかけた。
その代わりに、国家中央銀行が銀行間市場を通じて流動性の低い銀行へ資金を優遇金利で貸付すること、国家資本投資経営総会社(SCIC)は市場を安定させるために株を購入することが明かされた。
株価変動率を引上げた後、市場は3営業日続伸したが、その後反落し始めた。2008年5月12日にVNインデックスは、3月25日につけた年間の最安値を突破、492ポイントまで下げてしまった。
つまり、マクロ経済の管理者が証券市場を回復させるために採用した対策は効果がなかったということになる。それは多分に投資家心理を一時的に安定させる対策ではあったといえる。しかし市場を持続に発展させる対策ではなかったのだ。
それではどうすればよいのだろうか?なぜこうした対策が効果を発揮できなかったのだろうか?投資家の信頼を取り戻し、市場を安定させるためには、短期的及び長期的には何をすべきなのだろうか?
(2)に続く


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