
30日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスとハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスがそろって続落した。中央銀行の公定レートのドン高や預金金利低下などマクロ環境の好転が見られたものの、金融や不動産など大型株を中心に幅広く売りが優勢となった。
VNインデックスは前営業日比▲13.99ポイント(▲0.80%)安の1741.62ポイントで取引を終えた。両市場の売買代金は前営業日を上回ったものの、海外投資家は全市場で売り越しを継続し、相場の重石となった。
大型株中心に売り広がる、KOSがストップ高で急反発
HSXの売買代金は前営業日比+1.2%増の14兆6733億VND(約890億円)となった。銀行株のベトコムバンク[VCB](▲1.57%)やテクコムバンク[TCB](▲3.36%)、軍隊銀行[MBB](▲2.03%)、LPバンク[LPB](▲3.22%)が下落し、指数を大きく引き下げた。
消費・小売セクターのテーゾイジードン投資[MWG](▲2.37%)やマサングループ[MSN](▲2.91%)、素材のホアファットグループ[HPG](▲0.94%)やベトナムゴム工業グループ[GVR](▲2.19%)も売られた。
一方、不動産株のビンホームズ[VHM](+1.45%)やダットサイングループ[DXG](+2.23%)、エネルギーのペトロベトナムガス[GAS](+2.63%)が買われ指数を下支えした。また、ストップ安が続いていたコシ[KOS](+6.84%)がストップ高に急反発し、商いを集めた。
HNXも続落、海外勢は全市場で売り越し継続
HNXインデックスは前営業日比▲3.87ポイント(▲1.51%)安の252.74ポイントと続落した。HNXの売買代金は同▲5.0%減の6420億VND(約39億円)だった。ベトナム工業団地都市開発[IDC](▲3.93%)やタイホールディングス[THD](▲2.56%)、クオックザン(国民)銀行[NVB](▲3.45%)が売られ、指数を押し下げた。
海外投資家は全市場で約6350億VND(約39億円)の売り越しとなり、6営業日連続となった。HSXではビングループ[VIC]やテクコムバンク[TCB]を中心に売りが膨らんだ一方、ビンホームズ[VHM]やベトコムバンク[VCB]には買いが入った。
市場の見通しと当面の焦点
ベトナム株式市場は、7~9月のGDP成長率が+10%近くに達するなど堅調な国内経済が支えとなるものの、1770~1780ポイントの抵抗線付近で戻り売り圧力に晒されている。足元では海外投資家の継続的な売り越しや直近の原油価格の下落、預金金利の高止まりに対する懸念が上値を抑える要因となっている。短期的には1730~1740ポイント付近の下値支持線を確認しつつ底固めが進むかが焦点であり、資金調達コストの低下や売買代金の本格回復に伴い、金融や不動産など幅広いセクターへ買いが波及するかが今後の相場反発に向けた鍵となる。


?1793881634)
印刷用ページ


