世界銀行(WB)は、東アジア・太平洋地域(EAP)に関する最新の経済見通しの中で、2026年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を、従来の+6.1%から+6.3%へと上方修正した。2027年のGDP成長率は+6.7%となる見込みだ。
同地域全体の成長率は、2026年が+4.4%、2027年が+4.3%とやや低下する見通しだが、ベトナムは引き続き成長をけん引する存在になると評価されている。
WBは、ベトナムの成長見通しについて、堅調な国内消費や金融環境の改善に加え、半導体などのハイテク分野の輸出が人工知能(AI)関連需要の恩恵を受けている点を背景に挙げた。一方、世界貿易の減速や対外リスクの高まりなどから、中期的には成長の下振れリスクも存在すると指摘している。
WBの専門家は、持続的な成長を確保するためには、生産性の向上、投資環境の改善、財政規律の強化が重要になるとの認識を示した。
これに先立ち、シンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)は、2025年に輸出と製造業が引き続き経済成長をけん引し、実質GDP成長率が予想を上回ったことを受け、2026年におけるベトナムのGDP成長率予想を+7.0%から+7.5%へと上方修正した。
一方、香港上海銀行(HSBC)は、2026年のベトナムのGDP成長率を+6.7%と予想した。貿易の底堅さに加え、内需と投資の回復が成長を支えるとみている。


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