英系コンサルティング会社のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)の報告によると、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(Vinfast)は、2025年の販売台数が前年比2.1倍増と急成長し、東南アジアの自動車市場シェアで11位から5位に躍進した。
国内販売の好調が成長を牽引
成長の要因はベトナム国内での躍進だ。低価格EVの「VF 3」や「VF 5」が牽引し、2025年の販売台数は20万台近くに達した。特に、販売価格が約3億1500万VND(約190万円)の「VF 3」は新たな「国民車」となっている。ベトナムでは1人当たり所得が5000USD(約80万円)を超え、国内の自動車販売台数は前年比+20%増となり、EV登録料免除政策も追い風となっている。
新興EVの台頭と東南アジア市場
東南アジアの自動車販売台数は前年比+1.9%増の微増にとどまったが、中国の自動車メーカーである比亜迪(BYD)が同2.4倍増で7位に入るなど新興EVが台頭している。日系トヨタ(Toyota)は約87万台を販売し首位を維持したが、同じく日系のホンダ(Honda)や韓国系ヒョンデ(Hyundai)などの伝統的ブランドは2桁減となった。第2位はマレーシア系プロドゥア(Perodua)で約36万台となり、これにホンダ、三菱自動車、ビンファストが続いた。
海外展開と今後の展望
ビンファストは現在、インドやインドネシア、フィリピンなどへ進出している。2026年には国産化率を80%超に引き上げる計画だ。各主要市場では日韓中のブランドが依然として優勢だが、早期の低価格EV展開と価格競争力により、今後の東南アジア市場における勢力図を塗り替える存在になると期待されている。


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