
12日のベトナム株式市場は、前日の急落による警戒感から序盤は売りが先行したものの、午後に大型株を中心とした押し目買いが入り反発した。VNインデックスは心理的節目の1900ポイントを回復した一方で、全体的な売買代金は減少し、投資家の慎重な姿勢が伺える展開となった。
インデックスと売買代金の動向
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前日比+5.60ポイント(+0.3%)上昇の1901.10で引けた。HSXの売買代金は21兆1534億VND(約1270億円)と前日から▲24.6%減少した。前日の急落による投資家心理の悪化から序盤は売りが優勢となったが、午後に入り大型株への資金流入が見られ、指数をプラス圏に押し上げた。
ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは前日比+5.22ポイント(+2.1%)上昇の253.28となった。HNXの売買代金は7957億VND(約47億円)と前日比▲37.9%減少した。
大型株とセクター別の動き
HSXでは、サコムバンク[STB]が+6.37%の大幅高となり相場を牽引した。LPバンク[LPB]も+3.22%上昇するなど、一部の銀行株が堅調だった。
また、ビンコムリテール[VRE]が+5.51%、ベトナムゴム工業グループ[GVR]が+4.46%と上昇したほか、ペトロベトナムガス[GAS]やペトロリメックス[PLX]といった石油・ガス関連株にも買いが集まった。不動産セクターではダットサイングループ[DXG]が+3.18%、ダットサイン不動産サービス[DXS]が+6.91%と上昇した。一方、ドゥックザン化学[DGC]は▲1.44%下落した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家はHSXで約8250億VND(約49億円)の売り越しと、14営業日連続での売り越しとなった。FPT情報通信[FPT]を約1720億VND(約10億円)、ビンホームズ[VHM]を約1540億VND(約9億円)売り越した半面、ビングループ[VIC]を約1960億VND(約11億円)買い越した。
今後の見通しについて、証券会社は市場が1900ポイントの節目を回復したものの、取引高の減少は投資家の慎重姿勢を示していると分析している。当面は利益確定売りによる調整リスクに警戒しつつ、ファンダメンタルズが堅調で業績期待の高い銘柄への選別投資が推奨されている。
前日の11日には、VNインデックスが大型不動産株の売り圧力により5営業日ぶりに反落し、一時1900ポイントを割り込んでいた。相場全体が調整局面に直面する中で、VN30指数への新規採用が決定したビンソン製油石化[BSR]などに資金が集中しており、市場内でのキャッシュフローの二極化が顕著になっている。


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