
15日のベトナム株式市場は、前日に過去最高値を更新した反動から大型株を中心に利益確定売りが強まり、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは反落した。一方、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格上昇の期待から石油・ガス関連株に資金が流入し、相場の下落を限定的なものに留めた。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは上昇した。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは前日比▲3.86ポイント(▲0.20%)下落の1921.60で引けた。HSXの売買代金は23兆0530億VND(約1400億円)と前日から+4.05%増加した。過去最高値を付けた後の調整圧力が働き、幅広い銘柄で売りが優勢となったものの、引けにかけて押し目買いが入り下げ幅を縮小した。
HNXインデックスは前日比+2.35ポイント(+0.92%)上昇の257.42となった。HNXの売買代金は1兆0900億VND(約66億円)に増加した。
大型株とセクター別の動き
HSXでは、ビングループ[VIC]が▲0.78%、VPバンク[VPB]が▲2.13%、ホアファットグループ[HPG]が▲1.85%下落するなど、不動産や銀行、素材株の売りが目立った。
対照的に、原油高の思惑からエネルギー関連が活況となり、ペトロベトナムガス[GAS]が+6.94%、ペトロリメックス[PLX]が+5.90%、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が+1.35%と上昇した。また、ベトナムゴム工業グループ[GVR]が+4.28%上昇し指数を下支えした。
HNXでは、タイホールディングス[THD]が+9.96%と4日連続でストップ高を記録した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家はHSXで約8010億VND(約48億円)の売り越しに転じた。ホアファットグループ[HPG]を約2340億VND(約14億円)、ビンホームズ[VHM]を約1370億VND(約8億3000万円)売り越した半面、ビナミルク[VNM]を約420億VND(約2億5300万円)、マリタイムバンク[MSB]を約410億VND(約2億5000万円)買い越した。
今後の見通しについて証券会社は、長期的な上昇を経て相場が強い調整局面に入っていると分析している。資金移動が急速に進む中、世界的なエネルギー価格の動向から恩恵を受ける銘柄への選別投資が注目されている。
前日の14日には、不動産や銀行などの大型株への資金流入によりVNインデックスが大幅上昇し、過去最高値を更新していた。特にVICの急伸は、傘下の電気自動車メーカーであるビンファストの事業再編によるアセットライト化方針が好感されたことが背景にあったが、本日は利益確定売りに押される展開となった。


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