ベトナム最大規模の質屋チェーンF88投資[F88](F88 Investment)の子会社であるNNXテクノロジー(NNX Insurance)は7日、新たな保険ブランドを発表した。同社は低所得者層を対象としたマイクロインシュアランス市場に注力し、2030年までに顧客数1000万人、企業価値2億USD(約324億円)の達成を目指す。
迅速な手続きを実現する新モデル
同社は8日、ハノイ市で初となる独立型の保険センターを開業した。今後は全国展開を進める計画だ。事業展開にあたっては、オンラインプラットフォームと実店舗を組み合わせた「フィジタル(Phygital)」モデルを導入する。
F88が持つ全国約1000か所の店舗網とデータ基盤を活用することで、書類に不備がない場合、保険金請求の受付から手続き完了までを約60分以内に処理することを目標に掲げている。
他社との提携で販売網を拡大
商品の拡充に向け、同社は各保険会社との協力を推進する。7日のイベントでは、大手損害保険会社バオミン保険[BMI](Bao Minh Insurance)との戦略的提携を発表し、待機期間がなく契約後すぐに保障が適用される所得補償保険を披露した。また、薬局チェーンを展開するファーマシティ(Pharmacity)の代表者も出席しており、将来的な協力体制の構築に向けた意見交換が行われた。
F88はこれまで、資産担保ローンや料金の支払い、送金などのサービスを通じて、銀行口座を持たない労働者層を中心に顧客基盤を築いてきた。今回の保険事業への本格参入により、同社が目指す大衆向け金融エコシステムの構築がさらに進むと期待されている。


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