
5日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが利益確定売りに押されて小幅に反落した。前場は不動産株や一部小売株が買われて堅調に推移したものの、後場に入ると金融やITなどの大型株を中心に売りが強まり、指数を引き下げた。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは前日比+2.51%と上昇した。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは前日比▲0.77ポイント(▲0.04%)下落の1776.46ポイントで引けた。HSXの売買代金は20兆4404億800万VND(約1230億円)となり、前日から増加した。取引開始直後は心理的節目の1800ポイント近くまで上昇する場面もあったが、利益確定売りが強まるとマイナス圏に沈み、その後は一進一退の攻防が続いた。
HNXインデックスは前日比+7.18ポイント(+2.51%)上昇の293.59ポイントで引けた。HNXの売買代金は9476億8100万VND(約57億円)だった。
大型株とセクター別の動き
セクター別では不動産セクターが相場の下値を支えた。中でも、ノバランド不動産投資グループ[NVL]が+3.73%、ビングループ[VIC]が+0.92%、ビンホームズ[VHM]が+0.07%、ビンコムリテール[VRE]が+0.19%上昇した。また、バンフー不動産開発[VPI]が+2.36%、カンディエン不動産[KDH]が+0.83%上昇した。小売セクターも堅調で、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]が+6.91%と急騰し、テーゾイジードン投資[MWG]も+0.14%と値を上げた。
一方で、IT大手のFPT情報通信[FPT]が▲1.68%下落したほか、金融セクターでは利益確定売りに押されてベトコムバンク[VCB]が▲1.17%、サコムバンク[STB]が▲1.21%、LPバンク[LPB]が▲1.49%下落し、指数の重石となった。
HNXでは、タイホールディングス[THD]が+9.95%と急伸し、指数の上昇に寄与した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家はHSXで約4995億6000万VND(約30億円)の買い越しとなった。個別では、ビンホームズ[VHM]を約3837億6000万VND(約23億円)、ビングループ[VIC]を約1475億6000万VND(約8億8000万円)買い越した。半面、VPバンク[VPB]を約990億2000万VND(約5億9000万円)売り越した。
今後の見通しについて証券各社は、VNインデックスが1770ポイントから1800ポイントの抵抗帯に入っており、上昇局面での追い買いは避け、短期的な利益確定売りを警戒しつつ、調整局面での押し目買いを優先すべきであると指摘している。また、市場は今後、各社の好調な業績や経済成長を背景に、銘柄の二極化が一段と進むとみている。
前日の4日には、ビングループ関連株や不動産株の急騰に支えられてVNインデックスは続伸し、1777.23ポイントで引けていた。また、7月下旬時点での銀行システム全体の貸出残高が2京VND(約120兆円)を突破するなど、中銀による金融緩和策や国営銀行による優遇融資枠の準備が進められており、豊富な流動性が市場を下支えしている。本日の取引では利益確定売りに押されたものの、不動産セクターへの資金流入や、政府の経済成長支援策を背景とした長期的な回復への期待感は依然として根強い。


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