電子識別および認証に関する政令第320号/2026/NĐ-CPが9月28日に施行されたことに伴い、テクノロジーに強みを持つ大手証券会社VNダイレクト証券[VND](VNDirect Securities)は、電子身分証明アプリ「VNeID」による本人認証およびリモート署名サービスを開始した。
同社は公安省が提供する電子認証サービスを自社の取引システムに導入した初の証券会社となる。
アプリ上で口座認証と電子署名が可能に
同社は2025年8月に、公安省傘下の社会秩序行政管理警察局(C06)に属する住民データ・市民IDカード研究応用センター(RAR)と提携を開始した。取引アプリ「VNDIRECT DGO」では、VNeIDによる本人情報の共有承認や、NFC対応端末(近距離無線通信機能を搭載したスマートフォン)でICチップ付き身分証明書を読み取る口座連携・本人確認機能を提供している。
口座開設契約の締結や製品・サービス登録時には、「VNeID」を通じたリモート電子署名も利用可能だ。今後は顔認証や生体認証、新たなログイン方法などの導入も段階的に進める。
既存口座は12月末までに認証完了が必要
政令第320号は、政令第69号/2024/NĐ-CPの一部を改正・補足するもので、証券をはじめ教育、通信、電子商取引(eコマース=EC)、電子インボイス、運輸、観光、医薬品・診療などのデジタルプラットフォーム上の電子取引口座に対し、電子識別口座との連携・認証を義務付けている。
2026年9月28日より前に開設された既存の証券口座については、2026年12月31日までに連携・認証を完了させなければならない。なお、既存の銀行口座については2027年6月30日までの期限が設定されている。


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