地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は10日、自社の開発エコシステムを拡大し、新たに文化事業を加えたと発表した。
同社にとって文化事業は、既存の◇技術・工業、◇商業・サービス、◇社会貢献・慈善事業、◇インフラ、◇エネルギーに続く第6の柱となる。
同社によると、文化事業の目的は、伝統文化の保存と継承、現代芸術の創造と促進、芸術家が安心して活動できる環境整備の3点にある。同事業を通して、国民の精神的生活を豊かにし、ベトナム文化の国際的発信を目指す。
ビングループはこの方針を具体化するため、以下の3つの子会社を設立した。
◇文化芸術人材開発会社「V-カルチャー・タレンツ(V-Culture Talents)」:
音楽や舞台芸術、チェオ(Cheo)、クアンホ(Quan ho)、ビーザム(Vi dam)、カイルオン(Cai luong)、ドンカータイトゥー(Don ca tai tu)などの伝統芸能を含む分野で若手人材を育成し、芸術家の持続的なキャリア形成を支援する。
◇映画制作会社「V-フィルム(V-Film)」:
映画、テレビ番組、音楽、写真の制作・配信を手掛け、映画人材の育成にも取り組む。ベトナムの物語と映像を国際市場へ発信することを目指す。
◇文化芸術イベント企画会社「V-スピリット(V-Spirit)」:
文化・芸術イベント、展示会、会議などを企画・運営し、ベトナム芸術の国際的な発信を推進する。
文化事業を手掛ける子会社の設立は、創造産業や観光分野の発展、国際交流の促進を視野に入れた長期戦略の一環であり、VICの社会的使命の拡大を示す動きとなっている。


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