シンガポール系グラブ(Grab)が発表した2025年年次報告書によると、同年の連結売上高は前年比+20.0%増の33億7000万USD(約5400億円)に達し、事業開始以来で最高となった。このうち、現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)の売上高は前年比+11.8%増の2億5500万USD(約405億円)で、グラブにとって第5の市場となっている。
事業別の売上高を見ると、デリバリー事業が最大の18億USD(約2860億円)をもたらした。配車事業が12億2000万USD(約1940億円)で2位となり、金融サービスが3億4700万USD(約550億円)、その他の事業が400万USD(約6億4000万円)と続いた。税引後利益は2億USD(約318億円)の黒字となった。
国別の売上高では、マレーシアが10億4000万USD(約1650億円)で、2022年から引き続き最大の市場であり、唯一10億USD(約1590億円)を超えた。次いで、シンガポールの7億2700万USD(約1160億円)、インドネシアの7億1500万USD(約1140億円)、フィリピンの3億1600万USD(約500億円)、タイの2億8800万USD(約460億円)の順となった。
第5の市場と位置付けられているベトナムの2025年の売上高は、前年の2億2800万USD(約360億円)から+11.8%増加して2億5500万USD(約405億円)となり、安定した成長を維持した。
ただし、ベトナムの配車サービス市場では、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーンGSM(Green GSM)が急速に台頭しており、競争が激化している。競争は運賃やプロモーションにとどまらず、グリーンGSMがビンファストのEVを全面的に採用していることで、サービス品質の管理と迅速な事業拡大が可能となっている。一方のグラブは、国内勢との競争激化を背景に、シェア低下圧力にさらされている。


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