中東での紛争を背景とした航空燃料価格の高騰と供給不安を受け、ベトナムの航空各社は路線の運休など対応を迫られている。また、各社は国際線での燃油サーチャージの引き上げを検討しており、早ければ4月初旬にも適用される見通しだ。
ベトナム航空、一部の国内線を運休へ
建設省傘下ベトナム航空局(CAAV)のドー・ホン・カム副局長によると、航空燃料(Jet A-1)の供給途絶により、国内の航空会社は燃料不足の危機に直面している。
これを受け、全日本空輸(ANA)が出資するベトナムのフラッグキャリアベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、国家的な路線の維持を優先する一方で、4月1日から一部の国内線の運航を一時休止する。
対象となるのは、ハイフォン市発着のバンメトート線(ダクラク省)、カムラン線(カインホア省)、フーコック線(アンザン省)、カントー線(カントー市)、およびホーチミン市発着のバンドン線(クアンニン省)、ラックザー線(アンザン省)、ディエンビエン線(ディエンビエン省)の計7路線で、週23便がキャンセルとなる。
国際線燃油サーチャージの引き上げを検討
原油市場では供給不安から価格上昇が続いており、アジア地域の航空燃料価格は1バレルあたり220~230USD(約3万5000~3万6600円)の高水準で推移している。こうした状況から、国内航空会社も国際線での燃油サーチャージの引き上げに向けた準備を進めている。
CAAVの調査によると、海外の航空会社の6割以上が運賃の+5~20%引き上げ、または燃油サーチャージの別枠徴収を実施している。
フランスのフラッグキャリアであるエールフランス(Air France)や、米国の主要航空会社であるユナイテッド航空(United Airlines)などは運賃に直接上乗せしている。
一方、ANAや、マレーシアのフラッグキャリアであるマレーシア航空(Malaysia Airlines)などは、距離や座席クラスに応じて1枚あたり13万~1000万VND(約780~6万円)の燃油サーチャージを別枠で徴収している。


?1774416257)

印刷用ページ


